ジャクソン・ポロック 《カット・アウト》 1948-58年 大原美術館

成熟期、ポロックはそれと認識できる対象物のない抽象表現の極限を実現しましたが、今までに無い新しい種類の具象的な表現も探求していました。そこで彼が採った方法は、画面の一部をナイフで半具象的な形に切り抜くというものでした。画面の中央が人のような形に切り抜かれた本作はポロックのその試みの代表作といえます。

Total:1036 Today:1 Yesterday:0