ウィーンとパリでピアノを学び、著書『ショパンを廻るパリ散歩〜ロマン派時代の音楽事情〜』や
『パリのヴィルトウオーゾたち〜ショパンとリストの時代〜』『ショパンについての覚え書き』の
翻訳で知られるピアニスト中野真帆子の今回のリサイタル。
テーマは「パリのヴィルトゥオーゾたち」。
ヨーロッパの中心地として、数多くの音楽家たちを育んだ音楽の都パリを舞台に、同時代に活躍した
ショパン、リスト&メンデルスゾーンの3人の天才に光を当てる。
ピアニストとしても作曲家としても、さらには当時を代表する文化人としても超一流の存在であった
彼らの音楽は、時を超えて私たちの心に沁みわたり、ウィーンの名器ベーゼンドルファーから紡ぎだ
される美しいメロディは、さながら19世紀初頭のヨーロッパのサロンを思わせるに違いない。
■演奏予定曲
ショパン:3つのノクターン 作品9 / 3つのマズルカ 作品59
メンデルスゾーン:幻想曲”スコットランド・ソナタ” 作品28
リスト:愛の夢 / ジュネーヴの鐘 / エステ荘の噴水 / タランテラ
■中野真帆子プロフィール
4歳よりピアノを始め、10歳の時、NHK教育TV「ピアノのおけいこ」にレギュラー出演。
ウィーン国立音楽芸術大学を経て、パリ・エコールノルマル音楽院演奏修士課程を審査員全員一致で終了後、カナダ・バンフセンターにて研鑽を積む。在学中にロヴェーレ・ドーロ国際音楽コンクール優勝をはじめ、アルベール・ルーセルピアノ国際音楽コンクール、マスタープレイヤーズ国際音楽コンクール、パリ国際音楽コンクールなど、ヨーロッパ各地のコンクール入賞を機に、ソリスト・室内楽奏者としてアジア・カナダ・ヨーロッパの音楽祭に参加。帰国後はフェリス女学院大学音楽学部で後進の指導にあたる傍ら、国内外での演奏、コンクール審査、TV・ラジオへの出演や音楽雑誌への執筆・翻訳など、多方面で活躍中。
録音に『LIVE』(2015)、著書に『ショパンを廻るパリ散歩〜ロマン派時代の音楽事情〜』(2009)、翻訳書に『パリのヴィルトウオーゾたち〜ショパンとリストの時代〜』(2004)、『ショパンについての覚え書き』(2006)。
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