黄金の国・ジパングと称された日本には、佐渡金山をはじめ、奥州藤原氏の奥州の金、武田信玄の甲州の金など各地に金山が点在していました。現在は、鹿児島県の菱刈金山以外はほとんど採掘していませんが、東京の多摩川をはじめ、いまでも多くの河川で砂金を採ることができます。
日本はまさに黄金の国と呼べるほど金の豊富な国で、大判・小判の通貨だけでなく、金閣寺などの建物、仏像、蒔絵や絵画などさまざまなものに金を利用してきました。
本展は、金塊、砂金、金鉱石など金そのものから、国宝など文化財を通した金の文化、工芸品やハイテク機器に使われる現代の金、そして、リサイクルまで、金をあらゆる角度から紹介します。また、日本とコロンビアの外交関係樹立100周年を記念して、もう一つの黄金伝説“エル・ドラード”としてコロンビアの黄金の文化財も展示します。