本展では、建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社が長年収集してきた絵画コレクションと、吉野石膏美術振興財団のアートライブラリーが有する貴重書のコレクションより、絵画と本との結びつきに注目して選んだ約200点をご紹介します。
アートライブラリーのコレクションにおける大きなテーマは、中世彩飾写本から近代のアーティスト・ブックに至る、ヨーロッパの美しい本の歴史をたどるというものです。なかでも印象派の画家カミーユ・ピサロの息子、リュシアン・ピサロが設立したエラニー・プレスのコレクションは、国内随一を誇ります。加えて吉野石膏コレクションゆかりの日本の画家たちが、どのように出版事業に関わってきたのかを示す資料も収集しています。
本展では同時代の書物と絵画を展覧することで、両分野が関わり合いながら歩んできた歴史を紐解いていきます。
・12世紀から20世紀まで、本と絵画の800年の歩みを紹介!
・貴重書と絵画:吉野石膏の二大コレクションを初めて同時公開!
・絵画の巨匠たちと本の知られざる関わりが明らかに!
カミーユ・ピサロ 《ロンドンのキューガーデン、大温室前の散歩道》 1892年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション ※画像写真の無断転載を禁じます
シャルル・ペロー 『眠れる森の美女・赤ずきん:ふたつの寓話』エラニー・プレス 1899年 吉野石膏コレクション ※画像写真の無断転載を禁じます
時祷書零葉 (聖セバスティアヌス受難の場面) 1435年頃 吉野石膏コレクション ※画像写真の無断転載を禁じます
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《庭で犬を膝にのせて読書する少女》 1874年 油彩・カンヴァス 吉野石膏コレクション ※画像写真の無断転載を禁じます
上村松園 《深雪の図》 制作年不詳 絹本着色 吉野石膏コレクション ※画像写真の無断転載を禁じます