“ルーヴルには、愛がある。LOUVRE には、LOVE がある”人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれています。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、象徴的に表されています。
本展では、西洋社会における様々な愛の概念が絵画芸術にどのように描出されてきたのか、ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された74点の絵画を通して浮き彫りにします。16世紀から19世紀半ばまで、ヨーロッパ各国の主要の画家によって愛の表現の諸相をひもとく、かつてない趣向の展覧会です。ぜひご期待ください。
ピーテル・ファン・デル・ウェルフ 《善悪の知識の木のそばのアダムとエバ》 1712年以降 油彩/板 45 x 35.5 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Franck Raux / distributed by AMF-DNPartcom
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フランソワ・ブーシェ 《アモルの標的》 1758年 油彩/カンヴァス 268 x 167 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom
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セバスティアーノ・コンカ 《オレイテュイアを掠奪するボレアス》 1715-1730年頃 油彩/カンヴァス 77 x 108 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Mathieu Rabeau / distributed by AMF-DNPartcom
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シャルル・メラン 《ローマの慈愛》、または《キモンとペロ》 1628-1630年頃 油彩/カンヴァス 97 x 73 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom
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ハブリエル・メツー 《ヴァージナルを弾く女性と歌い手による楽曲の練習》、または《音楽のレッスン》 1659-1662年頃 油彩/板 32 x 24.5 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom
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フランソワ・ジェラール 《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》 1798年 油彩/カンヴァス 186 x 132 cm パリ、ルーヴル美術館 Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Tony Querrec / distributed by AMF-DNPartcom
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