19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家オディロン・ルドン(Odilon Redon1840-1916)。ルドンが描く、光と影が生みだす輝きを宿した夢幻の世界は、時代や地域を超えて、今なお多くの人々を惹きつけています。我が国日本においても、ルドンの生前から彼の作品と芸術は紹介され、現代に至るまで、美術や文学、音楽、漫画等、幅広い分野でインスピレーションを与え続けています。
ルドンが生きた時代の欧州では、アカデミックな芸術に対して印象派や象徴主義などの新たな芸術潮流が次々と起こり、さらにはフォーヴィスムやキュビスムなどの様々な前衛美術が台頭しました。また、この時代には、科学の発展による技術革新が社会構造や思想に多大な変化をもたらしました。ルドンは、こうした変貌する社会と移り変わる芸術傾向と併走するかのように、作品発表の場や人脈を広げ、新しい画題に取り組み、木炭画や石版画からパステル画や油彩画へと表現媒体を変えていきます。
本展は、世界有数の岐阜県美術館のコレクションを中心に、国内外の選りすぐりの作品を加えた約110点のパステル画、油彩画、木炭画、版画などにより、近代美術の巨匠ルドンの豊穣な画業の全容をご覧いただくものです。伝統と革新の狭間で、近代美術の巨匠ルドンが独自の表現を築き上げていく姿を紹介します。
オディロン・ルドン 《窓》 1906年頃 油彩/画布 69×50.3�� 岐阜県美術館 ※画像・写真の無断転載を禁じます
オディロン・ルドン 《花の中の少女の横顔》 1900-10年頃 油彩/板 39.5×39cm 岐阜県美術館 ※画像・写真の無断転載を禁じます
オディロン・ルドン 《神秘的な対話》 1896年頃 油彩/画布 65×46cm 岐阜県美術館 ※画像・写真の無断転載を禁じます
オディロン・ルドン 《黒い花瓶のアネモネ》 1905年頃 パステル/紙 64.8×57.5cm 岐阜県美術館 ※画像・写真の無断転載を禁じます
オディロン・ルドン 《自画像》 1867年 油彩/板 41.7×32cm オルセー美術館 © GrandPalaisRmn (musée d'Orsay) /Hervé Lewandowski /distributed by AMF ※画像・写真の無断転載を禁じます