■ 国際的に通用する若手作家の支援を目的に、1994年より開催
「VOCA展」は、現代アートにおける平面の領域で、国際的にも通用するような将来性のある若い作家の支援を目的に、1994年より毎年開催している美術展です。日頃から多くの作家をリサーチしている全国の美術館学芸員、研究者などから推薦委員を選出し、それぞれ40歳以下の作家1名(組)を推薦していただき、推薦された作家全員に展覧会への出品を依頼しています。こうしたシステムにより、全国で活躍する作家たちにスポットがあたることが本展の特徴の一つです。
■ やなぎみわ、蜷川実花など多方面で活躍する作家を輩出
これまで「VOCA展」に出品した作家は、今回の「VOCA展2025」を含め延べ1,068組1,079名。福田美蘭(1994年VOCA賞)、やなぎみわ(1999年VOCA賞)、蜷川実花(2006年大原美術館賞)、清川あさみ(2010年佳作賞)、Nerhol(2020年VOCA賞)、川内理香子(2022年VOCA賞)、大東忍(2024年VOCA賞)、など多方面で活躍している作家たちが出品しています。この間VOCA展は「平面」という一貫した切り口で若い世代がつくる作品の動向を反映しながら、まさに「今日の美術」を見せてきました。
VOCA賞 宮本 華子 《在る家の日常》 ミクストメディア 250.0×379.0×20.0cm ※画像・写真の無断転載を禁じます
VOCA奨励賞 諫山 元貴 《Objects #21》 ヴィデオ(ループ、無音) 247.8×142.3×12.0cm ※画像・写真の無断転載を禁じます
VOCA奨励賞 小林 万里子 《The Five Domains》 木綿、麻、鉄、アクリルガッシュ、コンテ、粘土、染料、ウール 248.0×376.5×7.0cm ※画像・写真の無断転載を禁じます