損保ジャパン東郷青児美術館において、2009年1月10日（土）から2月22日（日）まで、損保ジャパン東郷青児美術館 大賞における元永定正氏の受賞を記念し、「元永定正展」を開催したします。
元永定正は1922（大正11）年、三重県上野市（現伊賀市）に生まれました。当初は漫画家を志していましたが、洋画に転向、同郷の画家・濱邊萬吉（はまべ　まんきち）氏に師事しました。
1952（昭和27）年に兵庫県神戸市に移住、1955（昭和30）年に吉原治良（よしはら　じろう）氏の誘いを受け前衛美術グループ「具体美術協会」に参加、戦後の日本美術界におけるアヴァンギャルドの旗手として活躍し、鮮やかな色彩と流動的なスタイルを確立しました。その後も独自の抽象絵画芸術を展開、そのかたわら絵画のみならず、版画、絵本、立体、パフォーマンス、パブリックアート等など、既成概念にとらわれることなく多彩な技法・表現方法を取り入れた自由で斬新な作品を発表し続け、日本の現代美術を代表する作家として現在も第一線で活躍されています。