特別展「生誕100年 船田(ふなだ)玉樹(ぎょくじゅ) ―異端にして正統、孤高の画人生。―」 |
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抽選でペア5組10名様をご招待!
応募受付終了しました。
《花の夕》昭和13(1938)年 紙本着色・屏風(四曲一隻) 180.0×359.3cm
第1回歴程美術協会展 個人蔵 |
2012年7月15日(日)から9月9日(日)まで練馬区立美術館で特別展「生誕100年 船田(ふなだ)玉樹(ぎょくじゅ)―異端にして正統、孤高の画人生。―」が開催されます。
※交通費等はお客様ご自身でご負担願います。
作品紹介 ※クリックすると作品が別ウィンドウで表示されます。
船田玉樹(ふなだ・ぎょくじゅ)と聞いて分かる人は、よほどの日本画通。と言うのも、後半生のほとんどを郷里広島に隠棲して中央画壇から遠ざかっていたからです。
1912年、広島県呉市に生まれた玉樹は、最初は油画を学ぶために上京しますが、琳派の華麗な作品を見て感銘、すぐに日本画に転向します。最初の師は、かの天才日本画家・速水御舟(1894−1935)でした。しかし、まもなく御舟が没したため小林古径(1883−1957)に師事。そこで、まずは謹厳な線描と端麗な色彩を駆使した日本画表現を学んだ玉樹でしたが、その後、1938年(昭和13年)からは岩橋英遠や丸木位里らと「歴程美術協会」を結成して、シュルレアリスムや抽象主義などを積極的に取り入れ、日本画を基礎にした前衛表現を戦中まで追究しました。いわゆる、日本画のアヴァン・ギャルドとして名を馳せたわけです。
しかし、戦後は、郷里の広島にひきこもって創作を続け、岩絵具や墨のみならず油彩やガラス絵など様々な画材とひたすら向き合った作品を残しました。その作品は、御舟や古径の芸術の精髄を正統に受け継ぎ、精緻にして絢爛、端麗にして華美、そして豪胆そのものです。
さらに驚くのは、60歳を過ぎてから、クモ膜下出血に倒れ右半身が不自由となりながらも、右手で筆を持つことにこだわり、油彩による自画像を描く習練からやり直し、やがて大画面に樹木の枝を繊細な筆致で捉えた作品を描くまでになったことです。そして、1991年(平成3年)に78歳で亡くなるまで、その晩年にいたってますます豊かに華やかとなっている、こんな画家は過去に若冲や鉄斎くらいではないでしょうか。
この展覧会では、晩年まで制作された多彩な作品約200点を、師の御舟や古径、位里や靉光ら畏友の画家たちの作品と併せ一挙公開し、絵を描くことが人生そのものだったこの特異な画家の全容にせまります。
【船田玉樹年譜】
1912年 広島県呉市に生まれる。本名信夫。
1932年 上京して番衆塾に入り、四宮潤一と知り合う。靉光を訪ねる。
1933年 宗達光琳派の特別展を見て感激し、日本画に転向。はじめ「柑子」と号する。
1934年 速水御舟の画塾に入門。間もなく御舟が没したため小林古径に師事。その後「玉樹」と号する。
1938年 歴程美術協会の結成に参加。第一回展に≪花の夕≫などを出品。
1941年 第一回岩橋英遠・丸木位里・船田玉樹三人展を開催。
1944年 応召するが、病気で除隊。帰郷後より広島に居住。
1963年 院展を脱退し、新興美術院に理事として参加。
1974年 この頃、クモ膜下出血のため右半身が不自由となるも、右手で筆を握り描き続ける。
1976年 新興美術院を脱退し、以後無所属となる。
1991年 急性心不全のため広島で死去。享年78。
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- 開催概要 -
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名 称 |
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特別展「生誕100年 船田(ふなだ)玉樹(ぎょくじゅ)―異端にして正統、孤高の画人生。―」 |
会 場 |
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練馬区立美術館
東京都練馬区貫井1丁目36番16号 |
会場URL |
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開館時間 |
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午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで) |
休館日 |
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月曜日(但し、7月16日(月・祝)は開館、翌7月17日(火)は休館) |
観覧料 |
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一般500円、高・大学生および65〜74歳300円、
中学生以下および75歳以上無料(その他各種割引制度あり) |
交 通 |
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●西武池袋線(東京メトロ有楽町線・副都心線 直通/都営大江戸線練馬駅乗り換え石神井公園方面へ1駅) 中村橋駅下車 歩3分
【西武池袋線中村橋駅からの道順】
改札は1ヶ所(東側)です。改札を左に出て、線路沿いの道を石神井公園駅方向に130メートル先の右側です。
●JR中央線 阿佐ヶ谷駅北口から
関東バス「中村橋」行き 終点下車 徒歩4分
●JR中央線 荻窪駅北口から
関東バス(西武新宿線 鷺ノ宮駅経由)中村橋行き または 練馬駅行き「中村橋」下車 徒歩4分
【関東バス中村橋(バス停)からの道順】
バスは、中村郵便局そばに停車します(地図参照)。交番を目印に北へ進み、駅高架下をくぐって、線路沿いの道を石神井公園駅方面に130メートル先の右側です。 |
問合せ |
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03-3577-1821 |
主 催 |
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練馬区立美術館、朝日新聞社 |
助成 |
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芸術文化振興基金 |
※応募者多数の場合は、厳正な抽選を行い当選者を決定いたします。
また、当選者の発表は、招待券の発送をもってかえさせて頂きます。
※写真の無断転載を禁じます。 |
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