「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」 |
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抽選でペア5組10名様をご招待!
応募受付終了しました。
ピエール=オーギュスト・ルノワール≪ジュリー・マネの肖像、あるいは猫を抱く子ども≫ 1887年
オルセー美術館 © RMN-Grand Palais(musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF – DNPartcom |
2014年4月19日(土)から6月29日(日)まで、森アーツセンターギャラリーで「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」が開催されます。
※交通費等はお客様ご自身でご負担願います。
 | クロード=マリー・デュビュッフ≪デュビュッフ一家、1820年≫ 1820年 ルーヴル美術館 © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom |
 | レイモン・レヴィ=ストロース ≪子どものクロード・レヴィ=ストロース、あるいは木馬の三輪車にまたがる子どものクロード・レヴィ=ストロース≫ 1912年 プティ・パレ美術館 © Petit Palais / Roger-Viollet Courtesy of Monique Lévi-Strauss |
 | クロード・モネ≪玉房付の帽子を被ったミシェル・モネの肖像≫ 1880年 マルモッタン=モネ美術館 © The Bridgeman Art Library |
 | ポール・セザンヌ≪芸術家の息子の肖像≫ 1881-82年 オランジュリー美術館 © RMN-Grand Palais (musée de l'Orangerie) / Franck Raux / distributed by AMF-DNPartcom |
本展はタイトルにもあるように、子どもをモデルとした絵の展覧会です。絵や彫刻のモデルとしての子どもはすでに古代ギリシャ、ローマの美術に登場しています。ただし、愛の神ヴィーナスと関連づけられて、翼をつけた天使のように愛らしい子ども(エロス、キューピッド)として登場することが多く、一般市民の子どもが登場することは稀でした。中世のキリスト教美術における子どもといえば、ほとんどが幼いキリストで、救世主として、礼拝の対象として単独で描かれることもありましたが、多くの場合、聖母子像として登場します。この伝統はラファエロをはじめとするルネサンスの画家たちに引き継がれましたが、聖母子像は、これに父親のヨセフを加えた「聖家族」とともに、近代の母子像、家族像の理想とも原点となりました。
キリスト教的な「聖なる母子像」から一般の「巷の母子像」への転換の背景には、子どもを見る社会の目の変化がありました。バロック時代までの子どもはおおむね「小さな大人」、「未完成の大人」と見られていましたが、18世紀に入り、子どもには大人とは一線を画す子ども独自の世界がある、どんな大人になるかはどんな子どもであるかにかかってくるという考え方が広まりました。その結果、子どもの養育、教育の問題、母親のあり方(例えば自ら授乳し養育するか、里子に出し、乳母に預けるか)などが盛んに論議されるようになりました。思想家のルソーの有名な教育論「エミール」もこうした流れの中で書かれましたが、彼はその冒頭で、「我々には子どもというものがまったくわかってない。子どもについてもっている観念がどだい間違っているのだから、進めば進むほど、正道をそれてゆく。(・・・)彼ら(=大人)は常に子どもの中に大人を求め、大人になる前に、子どもがまずどんなものであるかということは考えもしない」(平岡昇訳)。と書いて、大人のエゴを子どもに押しつけ、いわゆる「上から目線」で子どもを見る大人の態度を批判しています。ルソーのこうした批判は、それまでになかった「子どもの発見」という意味で、歴史的にも大きな意味をもっています。こうした流れは子どもそのものへの関心を高め、またフランス革命(1789年)後の市民社会の出現もあって、美術における子どもの露出度はかつてないほどに高まってゆきます。今回の出品作は時代的にはいわゆるアンシャン・レジーム(旧体制)崩壊後の19世紀初めに始まり、20世紀末までの200年近くをカバーしています。基本的にフランスで活躍したフランスの画家が大半を占めますが、全体としては、子どもを描いた近代絵画のパノラマといってよいでしょう。その中には、没年が21世紀に入ってからという画家もいます。スニーカーをはいた、現代そのものの少年なども登場しますが、ピカソをはじめ、「子どもを」ではなく、「子どもが」描いた絵、いわゆる児童画に対する関心の高まりもあり、子どもをモデルとした絵はますます多く描かれるようになります。しかし本展は単に子どもを描いた絵の羅列とは違います。ルネサンスやバロック時代の子どもの絵の多くは、貴族や富裕層の注文によるものでしたが、今回の出品作の多くは画家自身の子どもを描いたものです。つまり、画料はもらわない代わりに、注文主の思惑を気にしたり、モデルに媚びる必要がなく、モデルとしての我が子を見つめる画家の愛情に満ちた率直な眼差しがそこにはあります。画家=親と、モデル=我が子との強い「絆」が感じられる作品が選ばれているという点で、従来のこどもの絵の展覧会とは一線を画しているといえるでしょう。
レンブラントやルーベンスのようなかつての巨匠も、時に我が子をモデルとしたプライベートで親しみやすい肖像を描いており、そこには外からの注文による改まった肖像にはない画家とモデルとの一体感が感じられます。レンブラントやルーベンスが多くの場合、子どもを単独で描いたのに対し、今回の出品作の中には「家族の肖像」の一部として子どもが登場しているものも多数あります。 今回の出品作は全体として、「時代を通して子どもをみる」、あるいは「子どもを通して時代をみる」という意味でも、また親=画家の目を通して見た子ども、逆に子どもの目を通して見た親、家族、大人の世界という意味でも興味深いものがあるでしょう。
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- 開催概要 -
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名 称 |
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「こども展 名画にみるこどもと画家の絆」 |
会 場 |
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森アーツセンターギャラリー
〒106-6150 港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階 |
会場URL |
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会 期 |
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2014年4月19日(土)〜6月29日(日) |
開館時間 |
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10時〜20時 (但し、火曜日は17時まで)※入館は閉館の30分前まで |
休館日 |
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会期中無休 |
観覧料 |
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当日 前売 / 団体
一般 ¥1,500 ¥1,300
大学生 ¥1,200 ¥1,000
中高生 ¥800 ¥600
※団体料金は15名以上で適用
※小学生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方と、付き添いの方1名までは観覧料半額 |
交 通 |
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東京メトロ 日比谷線「六本木駅」1C出口 徒歩0分(コンコースにて直結)
都営地下鉄 大江戸線「六本木駅」3出口 徒歩4分
都営地下鉄 大江戸線「麻布十番駅」7出口 徒歩5分
東京メトロ 南北線「麻布十番駅」4出口 徒歩8分 |
問合せ |
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<ハローダイヤル>03-5777‐8600 |
主 催 |
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日本テレビ放送網 / 森アーツセンター / 読売新聞社 |
企画支援 |
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オルセー美術館 / オランジュリー美術館 |
特別協賛 |
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木下工務店 |
協賛 |
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大日本印刷 / 損保ジャパン・日本興亜損保 |
協力 |
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エールフランス航空 / 日本通運 / JR東日本 / BS日テレ / CS日テレ / ラジオ日本 / J-WAVE / InterFM / 文化放送 / テレビ神奈川 / WOWOW |
企画協力 |
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NTVヨーロッパ |
※応募者多数の場合は、厳正な抽選を行い当選者を決定いたします。
また、当選者の発表は、招待券の発送をもってかえさせて頂きます。
※写真の無断転載を禁じます。 |
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