分離派建築会創立時の集合写真　1920（大正9）年2月3日　写真協力：NTTファシリティーズ 「画像写真の無断転載を禁じます」

堀口捨己　紫烟荘　1928（昭和3）年　 『紫烟荘図集』（洪洋社）所収、東京都市大学図書館 「画像写真の無断転載を禁じます」

山田守　東京中央電信局竣工　 1925(大正14)年　郵政博物館 「画像写真の無断転載を禁じます」

石本喜久治、山口文象　 白木屋百貨店 透視図　1928（昭和3）年　石本建築事務所 「画像写真の無断転載を禁じます」

大正時代、日本の建築界に鮮烈なインパクトをもって現れた新星たちがいました。日本で最初の建築運動とされる分離派建築会です。大正9（1920）年、東京帝国大学建築学科の卒業をひかえた同期、石本喜久治、瀧澤眞弓、堀口捨己、森田慶一、矢田茂、山田守によって結成され、その後、大内秀一郎、蔵田周忠、山口文象が加わり、昭和3（1928）年まで作品展と出版活動を展開しました。結成から100年目の2020年。本展は、図面、模型、写真、映像、さらには関連する美術作品によって、変革の時代を鮮やかに駆け抜けた彼らの軌跡を振り返ります。分離派建築会が希求した建築の芸術とは何か。日本近代建築の歩みのなかで果たした彼らの役割を、新たな光のもとに明らかにしていきます。