出演
長谷川陽子 Yoko Hasegawa (チェロ, Cello) ,松本和将 Kazumasa Matsumoto (ピアノ, Piano)
曲目・演目
L.V.ベートーヴェン:チェロ・ソナタ
第1番 ヘ長調 Op. 5, No. 1
第2番 ト短調 Op. 5, No. 2
第4番 ハ長調 Op. 102, No. 1
第3番 イ長調 Op. 69
第5番 ニ長調 Op. 102, No. 2
公演によせて
今年は、私にとってデビュー35周年の年となる。
この節目にベートーヴェンのソナタ全曲に臨みたいと考えた。
ベートーヴェンの音楽の本質とは何だろう。
コロナ禍のこの数年、ベートーヴェンが残した作品に触れながら考えを巡らせるのは、幸せな時間だ。
この問いの答えはまだ出ていない。けれど、今現在の私が考えるベートーヴェンの本質は潔さ、迷いのない力強さ、誠実さ…この3つの要素を強く感じる。
ふと思う。人間として、音楽家として、そのように生きてゆきたい。
チェロ・ソナタ全曲に取り組むことでベートーヴェンへの憧れを、みなさまと共有したい。
応援して下さるお客様と、支えてくれた周りの人たちへの感謝の気持ちとともに。
プロフィール
長谷川陽子 Yoko Hasegawa (チェロ, Cello)
色彩豊かな音色と音楽性を持ち合わせた、日本を代表するチェロ奏者の一人。2022 年デビュー35周年を迎える。1987年音楽之友社主催「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」にてリサイタル・デビュー。1988 年小林研一郎指揮、日本フィ ルとの共演で協奏曲デビューした。その後、フィンランドのシベリウス・アカデミーに留学し、1992年首席で卒業後帰国。これまで、国内外の主要オーケストラとの共演、全国各地でのリサイタル、室内楽、朗読との共演などその活動は多岐に わたる。霧島国際音楽祭賞、ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール特別賞、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞、第9 回齋藤秀雄メモリアル基金賞等、受賞多数。後進の指導にもあたり、現在、桐朋学園大学音楽学部准教授を務めている。
オフィシャルホームページ:
http://yoko-hasegawa.com/
松本和将 Kazumasa Matsumoto (ピアノ, Piano)
高校在学中に「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール(ウクライナ)」第3位。第67回日本音楽コンクールに優勝、世界3大コンクールの一つ、エリーザベト王妃国際音楽コンクール第5位。ベートーヴェンなどのドイツ物とショパンを得意とし、2016年よりリサイタルシリーズ「松本和将の世界音楽遺産」を開始。国内主要オケや前橋汀子、漆原啓子、長谷川陽子など多くのアーティストと共演。これまでにレコード芸術の特選盤を含む22枚のCDをリリース。