下山静香(ピアノ・朗読・舞踊)
出演: 秋本祐希(メゾソプラノ)/佐原敦子(ヴァイオリン)/外囿祥一郎(ユーフォニアム)/伊左治 直(作曲家)/須田隆久(カンテ)/中川浩之(ギター)/三枝雄輔(パルマ)
【下山静香が贈る欲張りサロンシリーズ、ついにアンダルシアへ … ロルカを味わう一夜】
スペイン内戦初期に暗殺され“悲劇の詩人”と呼ばれるロルカ。芸術全般に才能を発揮した彼はピアノ演奏もよくし、文学に軸足を置くまでは音楽家の道を真剣に目指していた。そんなロルカの作品には確かに音楽性が宿り、雄弁に、またひそやかに語りかけてくる ——
2年半ぶりの再開となる〈おんがく×ブンガク〉第5回は、ロルカの名のもとクラシックとフラメンコの精鋭表現者たちが集結。
クラシックのフィールドからは、
ロルカ愛好家を公言しロルカにちなむ数々の作品を発表、現代日本を代表する作曲家のひとり伊左治 直。
ロルカを愛し、伊左治への委嘱作品《ガルシア・ロルカによるパラフレーズ》を初演したユーフォニアム奏者・外囿祥一郎。
ワーグナー楽劇から日本歌曲まで縦横無尽、英国に学び英語歌曲も絶品のメゾソプラノ・秋本悠希。
プーランクのヴァイオリンソナタを収録したCDも高評を得た、気鋭のヴァイオリニスト佐原敦子。
フラメンコ界からは、
フラメンコを生業にしながら、琵琶奏者や能楽でもオリジナリティあふれる活躍を続ける須田隆久。
クラシックギターからフラメンコギターの道に入り、誠実な音楽づくりに定評がある中川浩之。
内外で数千回のライブ経験を持ち、バイラオールおよびパルメロとして高い評価を得る三枝雄輔。
ロルカの詩、そして死が生み出した多様な創作の世界へ、ぜひご一緒に!
*〈おんがく×ブンガク〉スタンプカード配布は終了しております。当シリーズこれまでの公演にご参加くださったかたは、捺印済みのカードをお持ちください。
〜 予定プログラム 〜
(順不同。都合により演奏曲目を変更する場合がございます)
<メゾソプラノ&ピアノ>
ジョナサン・ドーヴ:カット・マイ・シャドウ(サプライズ / ギター / 枯れたオレンジの木の歌)
<ヴァイオリン&ピアノ>
フランシス・プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
<ピアノソロ>
伊左治 直:《虹の定理》
<インタビュー対談>
ロルカと音楽 〜 伊左治直氏を迎えて
<ユーフォニアム&ピアノ>
伊左治 直:《ガルシア・ロルカによるパラフレーズ》
<フラメンコ>
ロルカに捧ぐ(カンテ&ギター)/タラント
プロフィール:下山 静香 Shizuka Shimoyama( ピアニスト )
桐朋学園大学卒業。同室内楽研究科修了。イタリア、フランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、スペインなどヨーロッパ各地での音楽祭・マスタークラスに参加、演奏会に出演。99年、文化庁派遣芸術家在外研修員としてマドリードへ。故R.M.クチャルスキ、M.サバレタのもとで研鑽。 その後バルセロナのマーシャル音楽院にて、C.ガリガ、故C・ブラーボ(モンポウ夫人)、故A.デ・ラローチャの薫陶を得、スペイン音楽研究を深める。
スペイン各地、清里スペイン音楽祭ほかに招かれリサイタルを行い、「スペインの心を持つピアニスト」と賞される。
これまでNHKスペシャル・ドキュメンタリーやドラマ、美術展などにおいてピアノ演奏を数多く担当。NHK-FM「土曜リサイタル」「名曲リサイタル」、NHK-TV「首都圏ネットワーク」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」、NHK-BS「ぴあのピア」、NHK-Eテレ「ららら♪クラシック」、TBS-BS「本と出会う」、フランス国営放送ラジオなどに出演。“モーツァルト・イヤー”には仙台クラシックフェスティバル(せんくら)に招かれ、モーツァルトソナタ全曲シリーズで5回のコンサートを担当。各地での演奏活動は、年間40〜50公演。 2015年には、朝日新聞社主催<浜離宮ピアノ・セレクション ― 気鋭の今を聴く>でリサイタルを行う。
ソロのほか室内楽・二重奏も重要な活動軸とし、あらゆる楽器と質の高いアンサンブルを実現することに定評がある。これまでウィーン・ヴィルトゥオーゾ、チェコフィル六重奏団、M.ホッセン、R.シメオ、V.スンをはじめ数々の来日アーティストと共演。
03年、スペインと中南米の室内楽を紹介する主宰シリーズを開始。
世界的アコーディオン奏者S.フッソングを迎えた第1回は「音楽的な内容の形成と密接に関わるそれらの奏法を全て、多彩な音色やアピール力の高い効果として弾きこなした知的な名手2人の好演」と絶賛を浴びる。
第2回はアンサンブル金沢首席チェロ奏者のL.カンタをゲストに、スペインの名チェリストだったガスパール・カサドのオリジナル作品と編曲作品を中心にした個性的なプログラムを演奏し、業界の話題となった。
第3回は、カタルーニャが生んだ「ピアノの詩人」フェデリコ・モンポウの世界を紹介、第4回は、日本では数少ない常設の弦楽四重奏団として活躍するクァルテット・エクセルシオを迎え「アンダルシアン・マジック」と題し、ファリャとトゥリーナの室内楽作品を特集した。
その他<ラテンアメリカに魅せられて><音楽×美術><おんがく×ブンガク>等個性的なシリーズを複数継続中。 <ラテンアメリカに魅せられて>では、クラシック音楽の知られざる宝庫ラテンアメリカのみに焦点をあて、タンゴ、ジャズ、フォルクローレとのコラボレーションで新たな地平を広げている。<おんがく×ブンガク>では毎回、テーマ作家を設定し、音楽演奏にとどまらない自由な発想で作品世界へのコアなアプローチを試みている。
現在、ピアニストとして精力的な演奏活動を展開するかたわら、翻訳・執筆・講演・朗読と多方面で活動。 これまで京都外国語大学、慶應義塾大学、上智大学、東京大学、東京藝術大学に招かれ、特別講義やレクチャーコンサートを行っている。
2015年より「下山静香と行くスペイン 音楽と美術の旅」を実施(主催:郵船トラベル)。
執筆分野では、事典の編著、共著、書評、エッセイ、音楽雑誌への寄稿などを幅広く手がける。
2003年〜11年 東京芸術大学、2008年〜 桐朋学園大学、2014年〜 東京大学教養学部 非常勤講師。
2013年〜 JML音楽研究所にて「スペイン音楽演奏講座」を開講。
PTNA 正会員 / 審査員 / アドヴァイザー。
日本スペインピアノ音楽学会 理事(2017年〜副会長)。
スペイン現代史学会会員 / 日本スペイン経済友好会会員 / 日本・カタルーニャ友好親善協会会員 / 日本ベネズエラ協会会員 / 在研会会員 / 群馬県人会会員
桐生ふるさと大使 / 揺禅アドヴァイザー。