下山静香が贈る欲張りサロンシリーズ、「おんがく×ブンガク」第1シーズン最終回・・・マルセル・プルーストついに登場！
没後100年のメモリアル・イヤーに豪華ゲストを迎えてお贈りする、マチネ「プルーストな午後」＆ソワレ「プルーストの夜」。
代表作『失われた時を求めて』は長大かつ難解、文学好きな探検者たちを飲み込む深き森。
裕福な家庭で育ち芸術に親しみ、ベル・エポックのサロンに出入りしたプルーストの作品では、音楽も重要なモチーフとして存在感を放っています。
今回は、別内容での2公演で構成されるスペシャル・バージョンとなります。
マチネは、ソプラノ歌手コロンえりか氏、仏文学者の鹿島茂氏をゲストに迎え、プルーストの世界と音楽のマリアージュを。
加藤えりな氏(vl.)、水谷川優子氏(vc.)とともにお贈りするソワレでは、音楽で満たされたサロン空間にワープする「あなた自身がプルースト」な体験を！
マチネ《プルーストな午後》
音楽のほか、トーク、朗読、映像、そして「インタビュー対談」で構成される、通常の＜おんがく×ブンガク＞スタイルです。
インタビュー対談には、作家・フランス文学者で、多数のご著書の中にプルースト関連の書籍（『「失われた時を求めて」の完読を求めて』）もおありの鹿島 茂さんが登場です！
素晴らしいお声と可憐なお姿でご一緒してくださるのは、駐日ベネズエラ大使夫人であり、ソプラノ歌手として、またホワイトハンドコーラスNIPPONの総監督として国際的に大活躍されているコロンえりかさん。
見逃せない・聴き逃せない午後となることでしょう。
Program
【ピアノ】
レイナルド・アーン：《画家の肖像》より
ロベルト・シューマン：《子供の情景》より
フレデリック・ショパン：ノクターン 第13番
ガブリエル・フォーレ：塔の奥方
クロード・ドビュッシー：西風のみたもの / 枯葉 / 月光の降り注ぐテラス
【ソプラノ＆ピアノ】
レイナルド・アーン：クロリスに / 恍惚のとき / 《ヴェネツィア》より
ガブリエル・フォーレ：秘密 / 夢のあとに
クロード・ドビュッシー：メリザンドの歌 〜《ペレアスとメリザンド》より
ほか
【インタビュー対談】
鹿島 茂 （聞き手：下山静香）
＊順不同。曲目が変更される可能性もございます。
ソワレ《プルーストの夜会》
夜公演は基本的に演奏会スタイル。単なるコンサートではない趣向をお楽しみに！
ソワレのゲストアーティストも豪華な顔ぶれ。
ヴァイオリニスト加藤えりなさん、チェリスト水谷川優子さんという、各地飛び回ってのご活躍を続ける素晴らしいお2人をお迎えします。
プルーストのイメージで選曲された、ヴァイオリン＆ピアノ、チェロ＆ピアノ、そしてピアノトリオの作品をお聴きいただくほか、プルーストと親密な関係にあった作曲家レイナルド・アーンのピアノ曲もお贈りします。
Program
レイナルド・アーン：《ロシニョール・エペルデュ 〜当惑したナイチンゲール》より
陶酔 / かぐわしき芳香 / エグランティーヌ王子の夢 pf
セザール・フランク：協奏的三重奏曲 Op.1-No.3 より 第2楽章
ロベルト・シューマン：幻想小曲集 vc&pf
セシル・シャミナード：アンダンティーノ / ロマンサ vl&pf
ガブリエル・フォーレ：ピアノ三重奏曲
〜主宰・出演〜
下山 静香
独自の世界を開拓し、走り続ける異能のピアニスト。「知性と感性に優れた演奏」「透明な抒情性と詩情に満ちた佳演」などと評され、本邦屈指のスペイン音楽エキスパートとしても知られる。
桐朋学園大学卒。99年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡西。NHK-BS「クラシック倶楽部」「ぴあのピア」、Eテレ「ららら♪クラシック」などに出演。豊富なレパートリーと知識を生かしたレクチャーコンサートを数多く行うほか、美術や文学とのコラボレーション、中南米シリーズなどのユニークな企画を手がける。
13枚目となる最新CD《ピアソラ×ピアノ》は2022年秋にリリース。これまでに、《ライブ・イン・アルバラシン》《ゴィエスカス》など4枚が『レコード芸術』誌で特選盤に選出、読売新聞SOUND BOX推薦など高評を得る。
執筆活動も旺盛に行い、単著『裸足のピアニスト』、訳書『サンティアゴ巡礼の歴史』『モーツァルトとコーヒータイム』がある他、共著多数。
2015年より「下山静香とめぐる 音楽と美術の旅」海外ツアーシリーズを実施（主催:郵船トラベル）。日本スペインピアノ音楽学会理事。
〜 ゲスト☆プロフィール 〜
【マチネ】
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コロン えりか（ソプラノ）
ベネズエラ生まれ。聖心女子大学・大学院で教育学を学び、 英国王立音楽院を優秀賞で卒業。同年ウィグモアホールデビュー。
バロックから現代音楽まで幅広く演奏。D. スミルノフやエリックコロンの作品の初演も多く手がける。 日本では国際音楽祭ニッポンやラ・フォル・ジュルネ、 井上道義総指揮・野田秀樹演出の《フィガロの結婚》や、 渡辺俊幸作曲オペラ《禅》などに出演。
2019年東京国際声楽コンクールでは史上初めてグランプリ・ 歌曲部門の両部門で同時優勝。 2020年キングレコードよりアルバムBRIDGEをリリース。
演奏の傍らホワイトハンドコーラスNIPPONの芸術監督として 、障がいのある子どもたちに音楽を教え、新国立劇場でSuper Angels世界初演などを指揮。井崎哲也と共にNHK「 お母さんといっしょ」手話バージョンの制作なども行い、 よりインクルーシブな音楽表現を模索している。
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鹿島 茂（作家・フランス文学者・古書コレクター）
1949年横浜市生まれ。東京大学仏文科卒業。共立女子大学、明治大学教授を歴任。
19世紀フランス文学・日本近代史を専門とし、1991年『馬車が買いたい！』でサントリー学芸賞受賞、1996年『愛書狂』でゲスナー賞、2000年『職業別パリ風俗』で読売文学賞評論・伝記賞など、多くの受賞歴がある。
『渋沢栄一 上下』(文藝春秋)、『渋沢栄一「青淵論叢」 道徳経済合一説』(講談社)、『文春ムック 渋沢栄一 道徳的であることが最も経済的である』(文藝春秋)など、渋沢栄一に関連する著作も多数。
フランス古書コレクターとしても知られ、ANA機関紙『翼の王国』の12年にわたる人気連載をまとめた『稀書探訪』が平凡社から刊行されている。
東京都港区に書斎スタジオ「NOEMA images STUDIO」を開設。2017年、書評アーカイブwebサイト「ALL REVIEWS（オール・レビューズ）」を立ち上げ、2022年3月にはその発展形として世界一の本の街・神保町に共同書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」が誕生、大きな話題となっている。
【ソワレ】
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加藤 えりな（ヴァイオリン）
全日本学生音楽コンクール福岡大会第1位。東京芸術大学附属音楽高校を卒業後パリへ留学。パリ国立高等音楽院をヴァイオリン、室内楽ともにプルミエ・プリを得て卒業。ヴィエニアフスキ（ジュニア）、シュポア、リピツァなどの国際コンクールで入賞及び特別賞受賞。ロンティボー国際コンクールセミファイナリスト。ノルマンディー室内楽コンクール第１位受賞後、フランス国内で多数の演奏会に出演。南西ドイツフィルハーモニー、東京都交響楽団などと共演。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭（仏、日本）、NHK-FM名曲リサイタル、軽井沢八月祭、東京・春・音楽祭などに出演。ソロ、室内楽、オーケストラなど幅広く活動中。
東京芸術大学講師。芸大フィルハーモニア管弦楽団、横浜シンフォニエッタのメンバー。
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水谷川 優子（チェロ）
桐朋学園女子高等学校音楽科卒業、同大学ディプロマコースを経て、ザルツブルク・モーツァル テウム音楽院首席卒業、同大学院修士修了。同時期にローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミーのソリストコースにて研鑽を積む。
第6回東京国際室内楽コンクール優勝、併せて齋藤秀雄賞とアサヒビール賞、イタリア・カラブリア芸術祭コンクール優勝、ピネローロ国際室内楽コンクール第2位など多数受賞。
ソロ活動の傍ら「アンサンブルφ（ファイ）「Trio SolLa（トリオ・ソ ラ）」のメンバーとしても活躍中。日本とドイツに拠点を置き、近年はエジプトやヨルダン、シンガポールなどにも招聘されオーケストラと共演、マスタークラスも行なっている。
出演・演奏したNHK FM「長崎・祈りの音色」が平成30年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。2020年秋に米国のODRADEK RECORDSからリリースされた「Black Swan〜ヴィラ＝ロボス チェロとピアノ作品集」は、翌月のNY Public Radioでベスト新譜選出された。
