IONO ― 小千谷縮・本麻 ―

屋号説明

雪国で織り上げた「雪国からの贈りもの」
その独自の風合いと触感は夏織物の傑作
世界でも稀な比類なき逸品 最高級麻織物

屋号説明

小千谷縮とは

1200年の伝統とモダン。
小千谷縮は苧麻【チョマ】100%の最高級麻織物。
夏織物としては日本のみならず世界に誇れる織物技術を駆使した逸品です。
世界の麻は苧麻【チョマ】(ラミー)と亜麻(リネン)大別されますが、苧麻の特性は、吸収性が良く、発散性が早いため肌触りがさらっとしています。
コシが強く、通気性にも優れているので汗ばんでも肌に密着しずらいのが特徴です。
絹のような光沢があり、放熱性にも優れているのでひんやりとした触感。
肌にまとわりつかず、放質性や放熱性に優れた夏織物の逸品です。

1955年 国の重要無形文化財第一号認定
2009年 ユネスコ無形文化遺産(世界無形文化遺産)登録

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小千谷縮の歴史

1200年の歴史を誇る小千谷織物産地。
平安時代から伊乎乃地方(現在の魚沼地方一帯)で自生した「青苧」といわれる植物から越後上布が生産されました。

奈良時代には正倉院に越布として保存され、10世紀初期の文献「廷喜式」には越後から麻布の皇室献上があったと記載されており当時の最高級織物として認知されていました。

また、771年に江戸城本丸御召御用縮を用命され、諸大名は端午の節句に、小千谷縮の麻裃(あさかみしも)を着用して登城するよう定められたほど最高級織物と認知されていました。

江戸中期には年産22万反を超える生産量があり、1200年の時を経て今日まで受継がれた織物技術は、今も尚その歴史を刻んでいます。

小千谷縮の技術

小千谷縮の歴史は平安時代からの越後上布に由来します。
素材の豊かな機能性と共に、1200年前から生産され、
当時絶大な人気を誇っていた越後上布。
その越後上布を江戸中期に技術改良したのが、小千谷縮です。

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■ 湯もみ
苧麻は繊維が硬く、水の中で収縮する性質があり、緯糸に強撚を掛けて織り込み、お湯の中で緯糸が縮む力を使い、丹念に布を揉み込んで、独特の細やかな皺加工を施したのが小千谷縮です。
形状記憶されたシボと言われる独特の風合いが小千谷縮の特徴です。

シボが空気層を生み、肌にまとわりつかない独特の触感は夏織物の傑作といわれ、法質性や放熱性に優れた夏織物の逸品です。




■ 雪晒し
雪晒しは小千谷縮には欠かせない重要な工程の一つです。
雪上にさらすことで麻生地が漂白され、麻糸の鮮やかさが増し、色柄が引き立つ効果があります。

冬の厳しい2〜3月、晴れた日で雪上の表面が凍り、空気が澄み渡り、雪上に汚れがないことが条件となります。

南魚沼の春の風物詩とされてきました。

※現代では染料や技術の進歩により、雪晒しをしなくても生地が鮮明に仕上がるようになっています。

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