見た目、味ともに最高の、農薬、化学肥料不使用の野菜の生産者、
山下農園の山下一穂さん。
G-Callショッピングでも、山下さんのあんしん野菜セットは大好評です。
山下さんは、「有機のがっこう 土佐自然塾」を主催したり、全国で
講演活動を行うなど、有機農業を広げる活動も積極的に行っています。
そんな山下さんの畑の話、その他の活動やよもやま話しなどを今後、
山下さんのfacebookから抜粋して、毎週紹介していきます。
山下農園便り #1
3/8 スナップエンドウにも春が来た。
期間限定不耕起栽培。
昨年の5月にキュウリやゴーヤを植えた後、ここまで耕してない。
順を追って話そう。
昨年2月から雑草とEM生ごみ堆肥をすき込んで3か月間の土づくり。その間、浅い耕うんを繰り返し、有機物を土になじませた。4月末に本耕うんし、ウネを立て、黒マルチを張った。
5月にキュウリやゴーヤ、四角豆を植えて、6月にポリマルチをはがし、籾殻を分厚く(5,6cm)敷き詰め、8月まで収穫。そのまま、ほったらかして、11月にスナップエンドウの苗を定植。支柱とネットはそのまま再利用。敷き詰めたままの籾殻は、次作のための大切な土づくり資材となる。
不耕起栽培にこだわったわけではなく、耕す必要が無かっただけ。
スナップエンドウが冬を越すための肥料として、有機物由来の可吸態窒素は十分だと判断したこと。同様に前作の出来具合と入れた資材(カキガラ、水溶性+く水性の苦土、FTE)とこの畑の施肥履歴で、ミネラルも十分だと判断したこと。
したがって、土壌診断はしていない。
そして、何より、人差し指がス〜っと入っていくほど、土が柔らかかったこと。この柔らかさは、今でも維持している。これは腐植のなせる業だから、そのことで可吸態窒素(6kg~10kg)もあると予測できる。ぼくの畑には恒常的な土づくりによって、常にその程度の窒素があると言うことも、東京農工大の調査で分かっている。
それに加えて、このやり方で毎年上手くいっている。
つまり体験値ですね。
と言うわけで、今年もまた、不耕起、支柱、ネットそのまま再利用の省力栽培で、スナップエンドウも上々の出来。
花が咲き始めたころの、追肥をどうするか?それは直感一発、ノリ一発。畑の雰囲気を見て決める。イエイ、ロックンロールだぜ!
でもね、この畑、9aもあるよ。
こりゃ収穫が大変だ!