1999年にピーターとクリストフの若手二人で始まった比較的新しいワイナリーです。彼らは幼少の頃からワイン一族の中でワイン作りに親しんできた、新進気鋭の醸造家で、貴腐ワインの伝統を活かしつつも、近代的な設備を導入し、高品質の新しいワイン作りに挑戦しています。特に「ツヴァイゲルト」を中心とした赤ぶどうの貴腐化の開発に力を入れてきました。
ウィーンの南方約1時間にあるブルゲンラント州のノイジードラーゼーは巨大なノイジードラーセー湖畔に広がる、典型的なパノニア気候の、温暖な地域です。そのミクロクリマ(微気候)はフルボディの赤ワインと甘口ワインを作るのに最適であり、ワイングートPMCで作られるワインの6割が赤ワイン、3割が貴腐ワイン、アイスワインなどのデザートワインとなっています。石灰岩土壌や砂利が見られるノイジードラーゼー北側の南向き斜面からは、ピノ・ノワール、ツヴァイゲルトなどから優れた赤ワインが産出されています。また東側の平地は、寒暖の差が激しく、湖からたちのぼる湿度が貴腐菌(ボトリティス菌)の活動を助け、貴腐ぶどうを作るのに最適なので貴腐ワインの銘醸地として世界的に有名です。
主体はヴェルシュリースリング、シャルドネから作る極上のトロッケン・ベーレン・アウスレーゼやベーレン・アウスレーゼですが、近年若手オーナー達が赤ぶどうのツヴァイゲルトの貴腐化の開発研究を重ねて赤の貴腐ワインを生み出し、エレガントで大変希少価値の高い貴腐ワインとして人気があります。その他ノイジードラーゼーの北部では、厳寒の早朝、気温が−7℃〜ー4℃のうちに凍ったままのぶどうを収穫し、糖度の高いアイスワインを作っています。
ワイングートPMC
1999年設立の、ピーターとクリストフによる若いワイナリー ブルゲンラント州の温暖な地域で、アイスワイン・貴腐ワインを 生産し、現代人気画家によるラベルも話題になっています。