干物のやまさき

屋号説明

高知の江戸前、浦戸湾の御畳瀬港
その日にあがった魚を天日干しにしてつくる
『幸成丸・干魚のやまさき』の絶品干物です。

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幸成丸・干魚のやまさき
 浦戸湾で作られる高知ならではの素晴らしくおいしい干物を作っているひもの屋さん「幸成丸・干魚のやまさき」をご紹介します。
高知市の浦戸湾は「高知の江戸前」、つまり東京の人にとっての東京湾とおなじような関係にある海です。スケールは東京湾に比べる圧倒的に小さいのですが、7つの河川が流れこむ豊かな湾で、自然、歴史、文化、どの方面からみても高知を代表する海、勝手口の海といえます。そして、浦戸湾は黒笹家の台所でもあります。私は我が家の冷蔵庫だと思っていますが(笑い)、一年中いつでも新鮮な魚を供給してくれる、つまり釣らせてくれる大事な釣り場です。

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 先日、地元の釣り番組のロケで浦戸湾のキビレチヌ釣りと、湾の入り口にある小さな漁港・御畳瀬(みませ)の取材をしたときに、ものすごい干物を発見しました。高知に移り住んでまる2年、足元の浦戸湾でこんなにうまい干物が作られているなんてまったく知りませんでした。なにがものすごいかというと、味もですが、まずその名前ですね。「やけど」といいます。体長10cmから15cmくらいの小魚で、この名の由来は見てみれば「ははん、なるほど」と思うのですが、鱗と皮がなくて肌がむき出しになったその姿にあります。まるで火傷をして皮がむけた、痛々しい感じといったらいいでしょうか。正式名称はハダカイワシといいます。ハダカイワシは鱗と皮がもともとはがれやすい魚で、深海底引き網で水揚げされるときに、網の中でもまれてもまれてほぼすべての鱗がとれてしまって、裸のようになるということらしいです。
御畳瀬港のすぐそばでお店を開いているただ1軒のひもの屋さん「幸成丸・干魚のやまさき」では、その日の朝に港に上がったハダカイワシを仕入れてきて、天気が良ければその場ですぐ天日で丸干しします。ちょうど戸板くらいの大きさの木枠に金網を張ったものの上にきれいに並べて干すのですが、その戸板が何枚も太陽に向かって路上に斜めに並んだ様はなかなか情緒があります。きっと御畳瀬では何十年もこのような光景が続いてきたのではないかと思わせる素敵な光景です。
「幸成丸・干魚のやまさき」の干物は御畳瀬港に水揚げされる魚を使っているので、「やけど」のほかに、メヒカリ(標準和名アオメエソ)、オキウルメ(標準和名ニギス)、マイカ(高知ではコウイカ)などがあります。残念ながら、一年中穫れるわけではないので、干物は秋から4月いっぱいまでの季節商品です。

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