川淵さんの陶房は京都の東南端、南山城村にあります。
海抜500メートルほどの山間の高原のため、春の訪れは遅いようですが、
遅い春の芽吹きから新緑に山が染まる初夏にかけてが一年でいちばん美しい季節です。
そんな山里の工房から、採れたての器が届きました。薪窯で一週間かけて焼き上げる
剛直な南蛮焼き締めの大皿、やわらかい白が料理を包み込む
粉引の浅鉢、しっとりとした黒が食材の色を鮮やかに引き立てる鉄彩の皿。
さまざまな技法を駆使したおとなの器が勢ぞろい。
使い込むほどに味わいを増す、土ものの器の面白さに、ご注目ください。