岡田製糖所

徳島と香川県の一部で今も作られる「竹糖」を原料にしています。

阿波の国の和三盆糖づくりは、安永五年、いまから二百年あまりも前に始まりました。心あたたまる阿波の国、和三盆のふるさと。阿波和三盆糖製造元 岡田製糖所では、当時の手づくりをそのまま守り、二百年前の製法で自然の味を今も作り出しています。
和三盆糖とは、「竹糖」と呼ばれる砂糖黍を原材料に、現在も機械等をあまり使うことなく作られている数少ない国内産の砂糖です。「竹糖」は、徳島県と香川県の一部、県境にある阿賛山脈の南側(徳島側)と北側(香川側)で、現在も栽培されている在来品種で、「阿波和三盆糖」は、この阿賛山脈南側(徳島県側:具体的な住所は徳島県板野郡上板町)で取れた物を呼びます。竹糖は、現在南方で栽培されている砂糖黍とは見た目も、またそれ自体の味もかなり違います。
戦前期においては、西日本数ヶ所にて砂糖黍栽培が行われてましたが、細くて効率の悪い「竹糖」は、和三盆糖として使用される物を除き、絶えてしまった様です。それ自体、風味と味を持つ和三盆糖は和菓子には欠かせない国内糖として使用され、製造され続けてきました。味にこだわった用途の為、品質の良くない地域からは消えて行き、良い砂糖黍が取れる所のみ残ったと言えるでしょう。