阪東食品
徳島の山あいの地で、すだち、ゆず、ゆこうの栽培
阪東農園は、上勝町の山中、標高300メートルから400メートルの 南向きの斜面に分布しています。
人家はまばらで空を近く感じます。 ここは、朝夕の温度差が大きい場所。 寒暖の差が大きいということは、 すだち、ゆず、ゆこうにとっては香りが強くなるということです。 魚に例えるなら、潮にもまれて身が引き締まるという感じでしょうか。
阪東農園は、有機JASの認定を取得した農園です。 有機で栽培し加工まで自家生産をすることが大切だと考えています。
とはいえ、有機JASの認証をうたうことは大変です。 特に除草作業には手間がかかります。 除草剤をまけばそれで終わる作業ですが、 その手は使えません。 私たちの農園は、かつては棚田でした。そこへ苗木を定植しています。 それゆえ、すべての作業は広大な斜面で行うことになります。 急な斜面の草を刈る作業は危険も伴う重労働です。
けれども、ここは天気予報でおなじみ、上勝町の「福原旭」。 なので、降る雨の量が段違い。 すぐに草が伸びてきます。 生命のたくましさと、畑が生きているということを感じます。
有機で栽培した果汁はまろやかです。 角のたたないやさしい風味と表現しています。 有機のやさしさは素材の持ち味を邪魔しないでしょう。
朝露を浴びた晴天の日、蜘蛛の巣に宿る滴がきらめき おだやかな一日を約束してくれます。 畑ひとつひとつが生命の営む小さな小宇宙(生態系)です。
阪東農園の365日は水と緑に包まれ、 星と太陽に照らされています。