松屋利右衛門
三四〇有余年の昔、初代・松屋利右衛門が博多の地で製造開始。
日本を代表する銘菓へ
時は江戸時代の初期、カステラやビスケットなどの南蛮菓子の往来が始まり、同じ時期に発展した茶道の最高のお茶請けとして、鶏卵素麺は広まっていきました。
のちに福岡藩(黒田藩)御用達菓子司となり、加賀の「長生殿」、越後長岡の「越乃雪」と名を連ね、日本三大銘菓と呼ばれるようになりました。
13代利右衛門でございます。
福岡博多で生まれた鶏卵素麺の歴史は長く、その素朴な製法には一切ごまかしが利きません。
現在私たちの工房で作られる鶏卵素麺は、初代から引き継がれてきた伝統の技を生かしつつ、日々の気温や湿度に左右されながら、日夜わずかな量だけ生産しています。
納得のいく味が作れない日もありますが、私の役目は「味を守り続けること」。売れるから作るのではなく、自信を持って作れたものだけを販売させて頂いております。
なにぶんご迷惑をおかけすることもございますが、どうかよろしくお願い申し上げます
工房内では、材料だけでなく日々の温度や湿度まで、ずべての人の目と手で管理しています。
偉大な職人たちが土にむかって最高の陶器を生み出すのと同様、機械やコンピューターには一切頼っていません。
そのため、納得できる味が生まれない日もあり、お客様にご希望いただいた到着日にお届けできない場合もございます。そのようなときは、ささやかながらお詫びの気持ちを商品に添えさせて頂いております。
「ずいぶん待たされたけど美味しかった」「また注文してみます」というお客様からの声が、
松屋利右衛門工房を支えています。