イヅツみそ

屋号説明

イヅツみそとは
四国香川で昭和6年創業の味噌蔵です。
株式会社イヅツみそは、四国香川の西端にある観音寺市豊浜町で、昭和6年の創業以来90年続く味噌蔵です。香川と言えば、あん餅入り白味噌仕立てのお雑煮が有名ですが、当社の主力商品もその白味噌。県内は元より、京阪神や北陸方面でもご好評をいただいております。
平成17年には、味噌製造時に原料大豆より副生する大豆煮汁中の機能性成分を、回収精製する技術を独自に確立しました。 

讃岐白みその歴史
白みその歴史は、平安時代の王朝文化の中、平安京(京都)で生まれました。 当時は貴重品とされていた米をたっぷり使った米糀で白みそが作られていました。 甘口で薄塩の味わいは、平安貴族の間で人気となり、食文化とともに伝えられてゆきました。 やがて、保元の乱に敗れて讃岐国へ島流しにされた崇徳天皇が、当時平安貴族で食されていた白みそ文化を懐かしみ、讃岐の人々へ伝えたことから、讃岐白みそ作りが広まったと言われています。 

讃岐白みその特徴
讃岐白みそは、塩分が低く、米糀を多く含んだ甘みの強い白味噌として定評を頂いております。濃厚でふっくらした甘みとコク、滑らかで上質な舌触り、美しい黄白色の白みそとして、ご家庭からプロ料理人まで幅広くご愛顧頂いております。 白みそとしての味わいが強いため、味噌漬け(西京焼き)や味噌和え、酢味噌などに向いています。香川県では、鰆(サワラ)の味噌漬け焼き、豚ロースの味噌漬け焼きによく使われています。 香川県と言えば「讃岐うどん店」が有名ですが、うどんのお供として県民には欠かせない「讃岐おでん」の味噌だれにも古くから使われています。また県民のお正月には、丸餅にアンコの入った「あんもち雑煮」を食べる文化が今なお残っています。 プロ料理人からの支持も高く、名のある料理店で出されているお味噌汁には、合わせ味噌の一つとして讃岐白みそを長年に渡りご愛顧頂ております。 最近では、讃岐白みその味わいを上手く活かしたアレンジレシピとして、洋菓子やスイーツ、チョコレートの隠し味やアクセントに使われたり、飲食店でも「讃岐白みそ」をブランドメニューとしてもご利用頂いております。  

イヅツみその歴史
江戸時代、讃岐国と呼ばれていた香川県では、特産品を作ろうとして「塩・砂糖・綿」の生産を奨励してきました。これが「讃岐三白」と呼ばれるものとなります。 やがて時代の流れとともに、綿産業は衰退し、現在の讃岐三白は「塩・砂糖・米」となりました。 イヅツみその前身は、戦前の1931年、味噌製造業「井筒産業」として始まりました。 讃岐三白のひとつ、香川県産の米。温暖な気候風土で収穫された讃岐米を使い、良質の糀作りが行われました。瀬戸内海では、質の良い塩作りも行われ、味噌作りに適した風土と讃岐山脈から流れる良質の水を使い、一層質の高い讃岐白みそ作りが盛んになりました。 その後、戦後復興と同時に交通の便が栄え始めた頃、人口の多い関西市場では白みその人気が高いこともあり、上質な讃岐白みその人気も高まりました。 

現在のイヅツみそ
基礎調味料となる私たちの味噌作りで、最も大切にしている事は、「代々受け継がれている伝統の味を変えてはいけないが、進化し続ける事」だと考えております。
長く県民に根付く讃岐白みそ作りは、時代に合わせて味噌蔵を改修し、食の安心安全志向の高まりに向けて、2011年には新工場を設立しました。
最新の設備で安定した味噌作りに加え、熟練した職人の経験で、いつまでも変わらない味噌作りを日々行っております。
味噌作り一筋で多くのお客様に支えて頂きながら、2021年には創立90年目を迎えることが出来ました。私たちイヅツみそは、地元で100年企業を目指し、今後も変わらぬ伝統の味を守りつつ、進化して行きたいと取り組んでおります。 


現在のイヅツみそ

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