えりも食品

屋号説明

「お客様の喜びを、私たちの喜びに出来ますよう」

昭和56年に「えりもの季(とき)」の表題で、通販事業を始めてから、長い月日が経ちました。この間、たくさんのお客さまから温かいご支援をいただきながら、今日まで続けてこれましたことを心からお礼申し上げます。

私が生まれ育ったえりも岬(北海道幌泉郡えりも町)は、かつて「僻地(へきち)」「陸の孤島」などと言われたように、太平洋に突出した半島です。その先端は徐々に海に沈み込み、展望できる岩礁だけでも5〜6km連なっています。
鉄道は、西は様似駅(日高本線の終着駅)、東は十勝広尾駅(旧国鉄広尾線の駅。1987年に廃駅)までしか引かれておらず、今も昔もえりもに鉄道駅はありません。西側には日高耶馬溪(ひだかやばけい)と呼ばれる切り立った岩壁が続き、東側は道路の建設に莫大な資金を要したことで名がついた黄金道路。東西合わせて約150kmの間はトンネルだらけの道筋で、決して恵まれた生活環境だとは言えませんでした。

しかし、東西の両海岸に連なる岩礁には一面に日高昆布が繁茂しており、この予期せぬ天恵が町の経済に豊かさをもたらしています。大陸棚が広がるえりも岬の沖合では、北上する暖流(黒潮)の本流とカムチャッカ半島方面から南下する寒流(親潮)が衝突し、両海流の押し合いによって豊穣な漁場が形成されています。えりもが「世界三大漁場」のひとつとして数えられる所以です。人々は、200余年前、この豊富な日高昆布と沖合を通る鮭の魚群を目指して、この地に入植してきたと聞きます。

このような自然環境にある水産資源が、裸一貫からの出発した当社創業の原点となりました。

食品を扱うことを天職と自負する中で、日々痛感するのは、「当社は、人間生活の基本のひとつである“食"を担っている」ということです。お客さまの食の安全を守ることは、すなわち人の命を守ること。この責任を強く常に胸に刻んで「理念」として第一に掲げております。

今後も「えりもの季(とき)」を標榜として、私たちが住む地域と素材の素晴らしさを、そのまま全国にお届けしてまいります。また、地元が誇る良質な素材を用いた加工品づくりにも邁進してまいります。「お客さまの喜びを、私たちの喜びに出来ますよう」。それが私共の心からの願いです。

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