アトリエ・ド・フロマージュ

　アトリエ・ド・フロマージュは３２年前、私たち夫婦の「カマンベールチーズを作ってみたい」という思いから始まりました。チーズについて学んでいくうちに、周囲からフランスへ行くように勧められ、夫婦で行くことになりました。フランスへ行って、チーズの奥深さ、食事を楽しむ文化を体感しました。
　これからは、もっと夢のある商品づくり、今ある自然を活かしながら地域の方々との連携に基づく広がりをゆっくり重ねていきたいと考えます。
　皆様と共に歩んでいければ幸せです。

創業者 松岡茂夫・容子

アトリエ・ド・フロマージュでは信州・浅間山麓の気候風土のなかで、この土地になじんだ製法でチーズをつくっています。
原料乳には、地元で搾った牛乳のみを使用し、乳質の濃い原料乳を使用しています。近くの契約牧場で飼育されるジャージ種の牛乳と近郊の牧場から集められるホルスタイン種の牛乳を混合して乳脂肪４％のとても濃厚な牛乳です。

チーズを作るだけでなく、それを文化にまで高めようと取り組み続けて３０年。これからも以下を実践し続けます。

１．チーズづくりを楽しむ
・カマンベールだけでなく、いろいろなチーズを作りたい。

２．チーズ文化の創造
・チーズをもとに豊かなチーズワールドを創ります。

３．手づくりにこだわる
・自分たちが何をつくっているか実感できる商品づくり。

４．素材にこだわる
・素朴で生命力あふれる食材を良しとし、安全で安心できる食材を原料に美味しく高品質な商品づくりを目指します。

５．信頼を熟成させる
・お客様やビジネスパートナーと３０年かけて熟成してきた信頼関係をさらに充実させていきます。

1980年

松岡茂夫は日刊現代、松岡容子は中央公論事業出版をそれぞれ退社。本格的ナチュラル・チーズの研究を始める。都立立川短期大学の松岡博厚教授に師事してチーズの理論と製法の実地を学ぶ。明治大学農学部の聴講生となり、応用微生物をはじめとする食品化学を学ぶ。

1981年

２人で渡仏フランス国立乳製品専門学校へ留学する。

1982年

帰国してすぐに信州・東部町（現東御市）に小さな工房を建てる。日本で初めてのフロマージュ・フレの製造を始め、「生チーズ」と名づけて販売する。同年、カマンベールの製造を開始する。

1983年

現在地のレストランのある場所に新工房を建設して移転する。

1984年

日本で初めてブリー･チーズの製造を開始する。

1986年

「軽井沢売店」をオープンする。

1988年

本店店舗を大幅改装する。本社内にて「あきま彫刻展」を開催する。

1989年

ブルー･チーズの製造を開始する。

1990年

東京に「目白店」をオープンする（2007年8月12日閉店）。

1992年

軽井沢に喫茶店をオープンする（現在の軽井沢ピッツェリアカフェ店）。

1994年

三越日本橋本店に直営ショップをオープンする（2011年9月閉店）。

1996年

旧工房の隣接地に新工房を建設して移転する。旧工房は、イタリアンレストラン「リストランテ フォルマッジオ」としてオープンする。ふぉ氏にモッツアレラ、リコッタなどのイタリア系チーズの製造を始める。独特な発酵経路をたどる独自のヨーグルトを開発する。＜後に製法特許取得＞

1998年

フロマージュ牧場を開設する。ブラウンスイス種の牛を輸入して、原料乳のこだわりを図る（2001年12月 牧場閉鎖）。

2000年

松坂屋名古屋店に直営ショップをオープンする。「リストランテ フォルマッジオ」のメイン・ダイニング棟を建築する。

2004年

「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーズレシピをパルコ出版より発売。

2005年

「軽井沢チーズスイーツの店」をオープンする。

2007年

（有）フロマージュ牧場を農業法人にする。

2009年

モンドセレクション金賞（カマンブルー）、銀賞（バジルチーズピザ）、銅賞（飲むヨーグルト）受賞。
「チーズの穴からフランスを覗く」を軽井沢新聞社より発表。
東京に「南青山店」をオープンする。

2010年

自家製カマンベールのアップルパイがモンドセレクション銀賞を受賞。

2011年

自家製カマンベールのアップルパイ、カマンブルーがモンドセレクション金賞を受賞。

2012年

創立30周年を迎える。