創業四百有余年 米沢・小嶋総本店
いつの時代にも一貫して、毎日の仕事を終えた人々が、
酒造り
沿革
慶長 2年:初代小嶋彌左衛門が現在地に酒造業を創業。
宝暦 7年:帯刀御免の身分となる。
安永 7年:「町医師並」に取りたてられ苗字帯刀を許されるほか扶持を給される。
寛政 3年:「酒屋仲間規定」を作り、南組役元となる。
明治33年:「米沢南置賜郡酒造組合」が設立され組合長に就任。
昭和27年:小嶋総本店を法人化、株式会社となる。
昭和59年:酒造資料館「東光の酒造」開館。
平成 6年:コンピューター付自動制御精米機を導入、精米のほぼ全量が高精度となる。
平成14年:輸出開始(台湾)。
平成19年:第23代小嶋彌左衛門を襲名。
米沢の環境
雪国米沢は、酒造りに最も適した自然環境にあります。日本百名山の一つ、吾妻山系に降る雪は深く、広葉樹林帯の厚い地層を透過した水はやわらかく滋味豊かな仕込み水となります。
また、盆地であるため、台風や水害から守られやすく、寒暖の差によって米をはじめとする農作物が非常に美味しく、安定的に生産される環境にあります。
寒仕込みには厳しい寒さや雪により、清浄な空気の中で低温長期発酵し、手造りの美酒が誕生します。
東光 酒造りの心
もうもうと立ち込める蒸気の中、蔵人たちは汗ばんだ額でもくもくと米に取り組む。
外は雪、仕込み蔵の戸を大きく開けて肌を突き刺す冷気を入れる。
交わす言葉も少なく、引き締った顔つきをしてただひたすらに酒を仕込む。
蔵人たちの胸中に、うまい!と言って酌み交わす笑む人の顔がある。
山形の風土は、産物のみならず、その中で日々の生活を生きる我々をも育ててきました。
作り手たちは、この風土によって培われてきた気質と感性によって米を作り、酒を仕込むのです。
雪国の冬は厳しいものですが、私たちは、朝の光に輝く一面純白の世界を見るたびに、無意識の中で清らかな純白と、身の引き締まるような寒さの禊ぎを受けて、その日の生活を始めます。そして、その引き締まった心で酒造りに精を出すのです。
左:当主 小嶋健市郎
右:杜氏 伊藤勝義
かけがえのない大切な人生のひと時に、自分の傍らに置いておきたくなるような、そんなお酒を造りたいと思っております。