高崎だるまとは
眉毛は「鶴」、鼻から口ヒゲは「亀」。日本における吉祥をお顔に表現した「高崎だるま」。別名「福だるま」「縁起だるま」とも呼ばれています。また「七転び八起き」と言われ、いくら転がしてもすぐに起き上がります。重心が安定した形は心の持ち方を示し、どんな困難にも対処できる落ち着いた心と忍耐力を表現しています。
発色にこだわった塗装
ダルマには赤の染料に「ニカワ」を混ぜて塗装します。広辞苑によると、「にかわ(膠)は、獣類の骨・皮・腱などを水で煮た液を乾かし、固めた物質。ゼラチンを主成分とし、透明または半透明で弾性に富み、主として物を接着させるに用いる。」と記載されています。
ニカワを使用することにより、乾燥が早くなり艶が出て美しい赤が映えるダルマとなります。
手作業での絵付け
作り手の高齢化、若手の育成不足により、現在では転写式での絵付けも多くなっています。しかし、茂田ダルマでは職人の育成にも力を入れており、筆による職人の絵付けにこだわり、一体一体丁寧に書き入れをおこなっています。
迷いのない筆運びが美しい曲線を作り上げています。
手描きでの絵付けにこだわり続ける理由
高崎だるまでも、全て手描きで行っているところは非常に少なく、転写式を取り入れているところも多いです。転写式で仕上げただるまは、全てが同じ表情になってしまうため、茂田ダルマでは昔ながらの手描きの絵付けにこだわりを持ち、一体一体に願いを込めて手描きをしています。