ふじ農園
ふじ農園は創業100年になります
創業時は米や養蚕農家が多かったのですが
創業者「相澤武兵衛」は発展する日本を予見し
果樹農家を選択しました
ふじ農園の桃
ふじ農園の桃は、先代が昭和30年代に桃の育成の為に開発研究した「草生有機栽培法」により育てられています。この栽培法は、畑に雑草やクローバー、稲科の植物を生やしそれを刈り取り肥料の一部にします。草の根が土の中で成長し動く事により、土中に酸素が取り込まれミミズやモグラ、微生物、土壌菌などの繁殖が活発になります。そこに肥料としてまかれた発酵牛糞、鶏糞、米ぬかなどが、彼らにより分解され、豊かな土壌が出来上がります。
草は土の乾燥を防ぎ、夏の高温時には土表の温度の上昇も防ぎます。さらに雨の多い時には草の根が水分を吸収し、葉から蒸散させるので土中の水分調整の役割も果たします。このような畑から甘く瑞々しい桃が生まれます。
収穫時期になると、まめに畑に出向き、愛情を降り注いで実りを迎えた果実の中から一玉一玉丁寧に桃本来の最も美味しいタイミングを見極め収穫します。
硬めがお好みのお客様には、甘味がのった柔らかくなる直前のしっかりした硬さの時に収穫します。柔らかい桃が好みのお客様には、口にした瞬間に果汁が口の中に溢れるような桃をお届けするために着日を逆算して収穫します。そして、収穫した桃の中から更に厳選して、特別な選りすぐりの桃のみをお届けしますよう努力しております。
桃の果皮はとてもデリケートです。残念ながら大風ですり傷がついた桃、形が少々ユニークだったり、大きさが不揃いだったりする桃も、同じように愛情を注いで育てた桃です。もちろん味は選りすぐりです。このような桃は贈答用には向きませんが、ご自宅で気軽に召し上がって頂けますよう、価格はお手頃にさせて頂いております。
贈答用として受け取られた方、ちょっと背伸びをして頑張った自分へのご褒美に、ご自宅用をご家族で楽しんで頂いた皆様、それぞれの方々の笑顔を思い浮かべながらモモを育て出荷させて頂いております。
しかし、なかなか遅い時期に熟す桃には出会えずにいたところ、種まきした所から外れた畑の一角に一本だけ奇跡的に11月の終わり頃に熟す桃を見つけました。この木が「Snow Peach」の先祖です。
やがて、花を咲かせたこの木の花に私の好みの桃の花粉を受粉し交配を重ねていきました。現在の「Snow Peach(武兵衛)」になるまでに、その歳月は18年もの時間 がかかりましたが、毎年進歩していくこの桃の成長は開発者にとって感謝とともに夢のような時間でした。
この桃が完成した時、何と名付けようかとしばらく考えていましたが、あまりにも奇跡的な桃の出現になかなか名付けることが出来ませんでした。最終的にこの地で農家を営んでおりました先祖が代々「武兵衛」を襲名しておりましたことから、先祖への尊敬の念を込めて品種名を「武兵衛」と名付けることに致しました。
現在は、その中でも果実の特に選りすぐりの桃を「SnowPeach」の名で販売しております。
どの花よりも一番早く花が咲き、収穫は一番遅く、夏の桃の2倍以上の時間をかけて実ります。 その分甘味も香りも凝縮されています。平均糖度20°(夏の桃は糖度14°以上がプレミアム、15°以上が匠の桃です) 従来の夏の桃にはなかった甘味です。また冬の桃とは思えない程瑞々しく甘く美味しい桃です。
しかし、その分病害虫、自然災害などのリスクが高く、高度な栽培技術を要します。 そこで、収穫までのリスクを下げるため、桃の果実一粒一粒に丁寧に袋をかけたまま育てます。
色白の美しい桃はここから生まれました。
寒い時期に実り、美しい色白の桃。
これが「SnowPeach」の名前の由来です。
これまで都内の老舗果物専門店、ドバイの五つ星ホテル等からご注文を いただき、近年では山梨県笛吹市のふるさと納税でもご利用いただいて おります。
この桃が大切な方々への贈り物、ご自分へのご褒美、特別な記念日など に食していただけるような果物、そんな特別な憧れの桃になることを目 指していきたいと思っております。
