■「焼干灰わかめ」とは
日本の歴史を遡れば平安時代にまで辿れ、いまでは、いまべつだけに伝わるのが「焼干灰わかめ」です。灰ワカメは江戸時代(1845年)鳴門の生産者・前川文太郎(1808−1882)によって開発考案された技術で、保存期間を長くするためです。生わかめを藁などの火に直接かけ、灰をまぶした後に天日干ししたもので、鮮やかな緑色、歯応え、香りが常温で1年以上保ちます。
これは、灰が太陽光の紫外線を遮断したり、葉をアルカリ性化することによる効果ですが、
先人たちの知恵の賜物でもあります。