厳しくも豊かな自然環境のなか、十数匹の家畜とともに、半自給自足の生活を送りつつ、
その暮らしのなかから立ち上がる想いを、創作に昇華しつづけている。
東洋の英知を学ぶべく、漢籍、仏書、日本の古典を縦横に渉猟し、
その学びの成果を作品に投げ返す創作態度は、内外に多くのファンをもつ。
陶磁は李朝の古作を手本としつつも、独自の解釈をもって新しい驚きに満ちた世界を作り
だしている。骨董の器のもつ品格を備えつつ、どのような料理も受け入れる度量の広い
その世界は、日本料理の一流の料理人からも高く評価されている。