400年の歴史を誇る江戸結桶
東京・深川は、江戸初期より全国から良質な木材の集まる場所として知られています。明治20年、桶栄初代・川又新右衛門がこの地に店を構えました。当時、花柳界も賑やかだった深川の料亭で使われる器の中で新右衛門の作ったものだけは形の美しさと丈夫さで区別がつき多くの店で使われました。
当時とかわらぬ伝統的技法は現在に受け継がれており、皇室・宮内庁の御用をはじめ、寛永寺・富岡八幡宮の儀式用の桶や平成24年には伊勢神宮・外宮の奉納器を製作、奉納。四代目の川又栄風氏は江東区優秀技能者を受賞する等、江戸結桶を継承する結桶師でありながら、それにとどまらず木工の可能性を追求した作品を発表しています。
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