桶栄

屋号説明

皇室・宮内庁の御用をはじめ、平成24年には伊勢神宮に奉納。
耐水性・通気性に優れ、炊きたてのご飯を入れて保存しておくと
お冷やとは思えないほどお米が美味しくなるおひつです。



貴重な木材を使用し、当時とかわらぬ伝統技法でつくられた桶は、
皇室・宮内庁の御用をはじめ、平成24年には伊勢神宮に奉納。
道具としての機能と美の融合を追及し続ける「桶栄」の江戸結桶をご紹介します。




400年の歴史を誇る江戸結桶

東京・深川は、江戸初期より全国から良質な木材の集まる場所として知られています。明治20年、桶栄初代・川又新右衛門がこの地に店を構えました。当時、花柳界も賑やかだった深川の料亭で使われる器の中で新右衛門の作ったものだけは形の美しさと丈夫さで区別がつき多くの店で使われました。
当時とかわらぬ伝統的技法は現在に受け継がれており、皇室・宮内庁の御用をはじめ、寛永寺・富岡八幡宮の儀式用の桶や平成24年には伊勢神宮・外宮の奉納器を製作、奉納。四代目の川又栄風氏は江東区優秀技能者を受賞する等、江戸結桶を継承する結桶師でありながら、それにとどまらず木工の可能性を追求した作品を発表しています。




世界でも類の少ない、桶栄の結桶技法

木材は主に樹齢300年余・日本産のサワラ・ヒノキを用いています。抗菌力が強くリラックス効果があると言われており、通気や吸水性が良いためです。林野庁の管理のもと伐採を制限されている大変貴重な木材を、無駄のないよう大切に利用しています。

木の合わせ目だけで水が漏れないよう接合する結桶技法は世界でも類の少ないものです。時間をかけて木材を乾燥させ無塗装で磨き仕上げにする事で木の持つ力を損なわず活かしきる。色や艶、堅さや木目など丸太の個性を見抜き丈夫で使いやすく美しいものを作る。全ての加工が使い勝手と利便性を高める必然の工程であり、桶栄ではそれらを機械化せず手作業で行っています。




お米が美味しくなるおひつ

塗装をかけない磨き仕上げにより、木目の美しさや素材本来の味わいが活かされた「江戸好み」の桶。耐水性・通気性・保温性に優れている上質なサワラ材を使用しており、炊きたてのご飯を入れて保存しておくと、お冷やとは思えないほどお米が美味しくなるおひつです。変色しにくい銀のタガで締めた桶は、洋食器との相性も良く現代の生活にも馴染むデザイン。

日本の良質な素材と桶栄に伝わる伝統技術によって、現代の生活にあった「かたち」を作り出し道具としての機能と美の融合を追求し続けること。これが桶栄の変わらぬ姿勢であり真髄です。