むろっと
高知県室戸市は、海と山に囲まれた温暖な土地。
「うみ路」は大学で開発された技術をもとに、若者が集まり起業したベンチャー企業です。高知県の東部、室戸の海底で採取される「海洋深層水」を利用したスジアオノリやアワビの陸上養殖や、室戸で水揚げされる水産物の生産、加工、販売を行っています。
うみ路の代表者の蜂谷潤さんは、高知大学の海洋植物学の研究室に在籍中、学生発のビジネスプランコンテストの四国大会で優勝、次いで全国大会で文部科学大臣賞受賞。そのビジネスプランを引っさげて、2013年に室戸で起業し、地元の漁師やお母さんたちと一緒に海洋資源のブランド化に取り組んでいます。
蜂谷さんのすごいところは現状に満足することなく、さらなる飛躍を胸に秘めていること。ゆくゆくは高い浄化能力を持つ海藻の培養技術を確立し、魚介類の陸上養殖で出る汚染水を海藻できれいにして再び海に戻す新技術の開発に取り組んでいることです。
これからの日本の漁業の将来を見据えると、自然条件に左右され、かつ資源の枯渇が危惧される一次産業としての漁業には限界がある。そうなれば今後は魚介類の陸上養殖が必須になると蜂谷さんは考え、そのための汚染水浄化の技術を今から手当しておく必要があると確信しているのだ。
こんなワクワクする話を聞くと、ぜひとも蜂谷さんの会社の商品を買って応援をしてみたくなる。どうです、みなさんも応援団に参加しませんか。