なべやき屋キンレイ

冷凍食品をつくることを目的にはしていません。
作ったそのままを楽しんで頂くため、冷凍技術を究めています。
つくっているのは、熱い真心の手仕事です。
屋号説明

沿革

1974年、大阪ガスグループの工業用ガス及び冷凍食品の製造・販売を目的とした近畿冷熱(きんきれいねつ)株式会社を設立。株式会社キンレイの社名は、この近畿冷熱に由来しています。(1991年社名変更)
キンレイのロングセラー商品「鍋焼うどん」が他社とは違い、風味豊かな澄んだつゆとコシのある麺からできているのは、キンレイ独自の作り方に秘密があるから。そしてそれが生まれたのは、実は、偶然の賜物だったのです。
2014年4月に月桂冠グループの一員となりました。
素材/製法にこだわりを詰め込んだ上質なラインアップ。 私たちは、冷凍食品をつくることを目的にしていません。作ったそのままを楽しんで頂く冷凍技術を究めています。熱い真心の手仕事を創っています。

年表
1974年12月大阪ガス100%出資で近畿冷熱設立
1975年 7月 冷凍食品の製造販売開始
1975年12月 三層構造実用新案取得
1978年 4月 コンビニ向け冷凍調理麺の販売開始
1980年11月 冷凍業務用麺の製造開始
1982年 5月 大阪府泉北工場で冷凍麺生産開始
1987年 9月 茨城県筑波工場で冷凍麺生産開始
1991年 4月 冷凍食品事業を継承しキンレイ設立
2001年10月 ISO14001認証取得
2014年 4月 月桂冠が発行済株式全株を取得

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なぜガス会社が冷凍食品を作ったか?

海外から液体で運ばれた天然ガスを気化する時に生じる冷熱は、マイナス162度。「これを放っておくのは "もったいない"。何かに利用できないだろうか」。全社を挙げて考え出されたのが、冷凍食品でした。
大阪ガスでは、シェフによるクッキングスクールを開催していたこともあり、一流シェフの指導を受けながら、まずはハンバーグ、グラタン、スパゲッティ、酢豚、八宝菜など洋食を中心に、家庭用冷凍食品が次々と生み出されました。
また、和食も加えて欲しいというお客さまの要望から、寄せ鍋を開発。そんな中で、鍋焼うどんも生み出されたのでした。しかし、まだ一般には冷凍食品の知名度は低く、宅配サービスはすぐに拡がりません。そこで、一般家庭に受け入れてもらえるように、評判の良かったアルミ鍋入り冷凍鍋焼うどんに注力。冷凍鍋焼うどんの、おいしさの追求が始まったのです。

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試行錯誤の日々

当初の冷凍鍋焼うどんは、つゆの中に麺と具を一緒にした状態で冷凍していたため、ガスコンロで煮込むと麺がのびたような食感となっていました。ダシは、真昆布、カツオ節、椎茸などで本物の素材で作った本格的な自信作なのに・・。四国出身の開発担当者は、こう思いました。「なんとか讃岐うどんのようなコシのある麺にできないだろうか」。

それからというもの、開発部全員で、小麦粉の配合、麺の太さなどを変えながら麺を食べ続ける試行錯誤の日々が、何ヶ月も続きました。しかし、何度、繰り返しても、冷凍後に加熱すると麺のコシが消えてしまいます。

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もったいない!から生まれたベストセラー

その日も思うように麺は作れず、あまったつゆを捨てるのは「もったいない」とアルミ鍋に小分けして冷凍保存しました。翌日、この凍ったつゆの上に冷凍麺と具を乗せて加熱したところ、なんと今までとはまるで違う、コシのある状態に仕上がったのです。 「そうか! つゆと麺を別々に凍らせれば良かったのか!」つまり、鍋を火にかけるとつゆが先に溶け、次に麺が溶けるので、コシのある状態のまま麺が仕上がるというわけなのです。

こうして、偶然から生まれた「三層構造」は、1975年に実用新案登録をしました。1978年には、関西のコンビニエンスストアから鍋焼うどんを発売。現在では、全国のほとんどのコンビニエンスストアの冷凍食品売り場で、発売されるようになり、おかげさまでその累計は1億食を突破しました。
私たちは今でも「真心の手仕事で、街の専門店を超える専門店になる」を合い言葉に、もっと美味しくできないだろうかと日々、味の改良を重ね、みなさまに永く愛される商品作りを目指しています。

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