●ご使用上の注意
基本のお手入れは、お湯を沸かした後は余熱で完全に乾かして、水気をサッとふいておくこと。簡単です。
鉄は強く堅いものですが、酸化し腐食されてゆく性質をもっています。
さびて赤くなったり、永い時間のうちに薄くなるのは自然の姿といえます。さびない鉄瓶というのはありません。
むしろ気にせず使いこむ事により、それは解決されるのです。
鉄瓶の扱いは最初が大切です。内部の金気止めの皮膜を破損しないこと、早く「湯アカ」をつけてしまうことです。
「湯アカ」は湯の中にまじっているさまざまな物質が沈着したもので、沸きあがった湯がすっきりと美味しく感じられるのはそのためです。
「湯アカ」は通常約10日〜2週間で厚みを形成してゆきます。この期間を「ならし期間」とお考えください。
ならし期間中は毎日お使いになることを、おすすめします。水は6分目から始めてください。
使用後は余熱を利用するか弱火にかけ、内部を乾燥させてください。水を入れたままにしないでください。
内部は手で触れたり、たわし等で洗ってはいけません。皮膜が破損します。
「ならし」が進むに連れ、内部に褐色の斑点や模様が現われますが、気にせず触れたりこすったりなさらないようにしてください。
「赤サビ」ではありません。
1日目・・・・・・内部のほこりが流され、暗灰色の皮膜が見えています。
3〜4日目・・・所どころ褐色の斑点や流れるような模様が現われてきます。
7日目・・・・・・褐色の部分がにじんで広がり、色が薄くぼけてきます。
10日目・・・・・内部全体の白い皮膜がかすかに見えてきます。口先や蓋の周囲に顕著になります。
15日目・・・・・褐色の部分や灰色の部分にも白い粉がついたように「湯アカ」がついてきます。
それ以後・・・外部の光沢は増し、内部は水質に応じて黄・茶・青みを帯びた白い「湯アカ」に覆われていきます。
・初めてお使いになる際は内部を綺麗にするため、水を3回替えて湯を沸かしてからお使いください。
・内部はたわしなどでこすったり、洗剤をつかって洗ったりしないでください・
・火にかけるときは、蓋をずらして蒸気抜きをしながらお使いください。
・IHでも使用可能ですが、200V・IHは強火で使用されると底が変形する可能性がありますので、弱火〜中火でお使い下さい。初めての方には弱火でのご使用をおすすめします。
・沸かした湯をポットに移す際、鉄瓶のツルやつまみが熱くなっていますので、ふきん等を使って注いでください。
・急激に冷やしたり、冷たい場所に置くと破損の原因になりますのでご注意ください。
・使い終わるたびに、蓋をとって、余熱で完全に乾かすか、軽く空拭きをしてください。
・注ぎ口、縁、蓋の裏側などは、どうしてもサビがつきやすい箇所です。
・必ず使用後、乾いた布でよく拭いてください。
・しばらくしまっておく際は、吸湿性のよい新聞紙や和紙等に包み乾燥した場所に保管してください。
・表面のお手入れとして、あたたかい内にお茶をひたして絞った布で磨くと、光沢が生まれます。
・湯が赤みを帯びて金気が感じられるようになったり、内部に「赤サビ」がみられる場合、だし取り用のパックに茶がらをつめて内部が黒くなるまで煮詰めます。必ず使用済みの茶殻をお使いください。茶のタンニンと鉄分が結合したタンニン鉄の黒い被膜が内部を被い、サビの進行をおさえます。
・ツルと本体との接合部分は使用するたびに、自然と塗装がはがれ鉄の地がでてきます。かすかなサビが生じた場合、サラダ油等を少々塗り、ふき取る事で綺麗になります。お試しください。
・1つ1つ手作りのため、形、寸法、色合に少々の違いが出る物があります。
・修理の依頼は、ロジアソシエイツの製品のみ受付いたします。詳しくは
お問合せください。
★お買い求めいただいた際に、説明書(日本語表記のみ対応)をおつけいたします。