福源酒造
創業江戸宝暦八年、信州・安曇野の地で酒造りを続けております。
歴史
福源は創業江戸宝暦八年(1758年)より信州(長野)・安曇野の地で酒造りを続けております。現蔵元の平林淳男は17代目当主にあたり、それは18代目聖子に受け継がれていきますが今でも残る土蔵の数々にはそれぞれの時代が感じられ、平林家の長い歴史の中、蚕糸業・銀行・鉄道業・呉服商など様々な事業を営んでいた当時を垣間見ることができます。
自然
日本の中央には日本アルプス山脈が聳え、それを擁する自然の宝庫・信州(長野)に福源は蔵を構えています。雄大な北アルプス連峰の麓に拡がる肥沃な大地・安曇野は昔より信州でも有数な穀倉地帯で稲作をはじめ様々な優良農作物が産出されています。澄んだ空気、清らかな水、寒冷な冬、爽やかな夏などの自然に恵まれ、誰もが一度はこの地に住んでみたいと思うような美しい地です。またNAGANOでは1998年に冬季オリンピックが開催され、テレビや新聞等を通して世界中にその名と豊かな自然を轟かせました。
酒米
福源では信州・安曇野の自然こそ、私たちのかけがえのない宝物であると思っています。年々田舎の景色が変っていく中、この自然を広く次世代にも伝えたい思いで安曇野の農家の皆さんへ指定農法(減農薬、アイガモ農法)による酒米の栽培をお願いしています。そして蔵でも社員の家でも酒米造りに励み、ひとつでも多くの自然を大切にできるよう努力しています。その恵みからの賜物が福源の酒となり、健康な農作物とその加工品からこそ私たちは元気溢れるエネルギーを享受できるのだと信じています。
仕込水
福源の井戸から汲み上げられる地下水は、井戸掘り職人さんもビックリしたくらい綺麗な水。北アルプス連峰からの水脈がここまで続き、清冽で酒造りに適した仕込水を福源にもたらしてくれています。中硬水の水質を熟知した蔵人たちがそれに合う酒米や酵母を選び、福源の酒は醸されています。
蔵人
年間を通して造り酒屋に勤務している蔵人が多い中、福源は敢えて春・夏・秋は農業に従事し冬期のみ蔵入りできる人を選んでいます。つまり農業と酒造り技術の両方を熟知した達人たちに造りを託しています。それはこの地の自然を知り尽くす事が福源の酒造りには欠かす事が出来ない大切な要素だと信じているからです。この蔵ならでわの日本酒を皆様へお届けする事が出来るのは、そんな蔵人たちの存在が有るからです。
哲学
私たちは大量にお酒を造っていません。
杜氏・蔵人が大切に丁寧に醸し上げた夢ある酒だけを蔵出ししています。厳寒期の安曇野で酒造りは昼夜をかけておこなわれます。仕込水は北アルプス連峰より湧き出る冷たく清らかな井戸水。蔵人たちの手により減農薬農法にて自社栽培される酒米。そして江戸時代より代々受け継がれる福源杜氏の秘技。
大きに流されず、“これだ”という酒を私たちは造り続けます。