「水沢うどん」は、群馬県渋川市伊香保町の五徳山水沢寺の門前に形成されたうどん店街で出されるうどんです。
水沢寺は板東十六番札所・水沢観世音として知られ、約1300年前に開かれました。当時の僧侶がうどんの製法を伝えたのが水沢うどんの始まりといいます。
うどんは参拝者に振る舞われ、次第に現在のようなうどん店が並ぶようになりました。県道前橋・伊香保線沿いに13店あり、それぞれ特色を出しながら、伝統の味を守っています。水沢うどんは、榛名山麓水沢山の良い水と小麦粉、塩だけを使い、粉をこねてから仕上げるまで秘伝の手法で2日間をかけ、強いコシと透明感のあるめんが生まれます。
この製法を守ったものだけを「水沢うどん」として、水沢うどん商標登録店組合がブランドを守っています。
コシの強さとのど越しの良さを生かすため、冷たいざるうどんにして食べるのがおすすめです。
付属の麺つゆは、うどんの味を引き立たせるため、甘味は控えめでダシと醤油の旨みが濃く、薬味のごまが香ばしさを添える逸品です。