アララガマ農園
沖縄本島より南に400Kmの秘境の離島、西表島
「アララガマ」とは宮古の方言で、不屈の精神といわれています。
例えば、自分が困った時や落ち込んだ時、そんな時に「アララガマ」といって使います。
そんな「アララガマ」の意味を知って、これから農業するのだから、少しは浮き沈みもあるだろうと思い、「アララガマ」でいいんじゃないか?となったわけです。
農業を始めた時代の西表は、パイン工場が大盛況でした。
当時のパイナップルは、ハワイ種といって1玉4kgの重さもあり、かなり大きいパイナップルが盛んに作られておりました。大きいパインがたくさん売れ、農家の間ではハワイ種のパインを作るのが当たり前でした。そのため、私が栽培するピーチパインは「小さなパインなんてどこの誰が食べるのか」「これは観賞用のパインか?」と馬鹿にされていました。
けれども、私は悔しかったので苗をもう一度購入し、ピーチパインの栽培に挑戦しました。
挑戦した理由は、他のパインに比べてもかなり美味しかったので、消費者が選んでくれると信じていたからです。そして、転機が訪れました。
2年半かけて作ったピーチパインは、ようやく買い手が見つかったのでした。
「このパイン、めちゃくちゃ美味しいね!これ面白いからやってみよう!」
この一声が、西表産ピーチパインの始まりでした。
今では西表島が生産するパインのうち80%がピーチパインを占めるようになりました。
消費者からも手頃なサイズと好まれ、芯まで食べれるで〜じ美味しいパインとして有名になりました。
また、名前の通り「ピーチ」パインは外皮がピンク色になるにつれ桃の香りを放ち、果肉の白さは別名「ミルクパイン」とも呼ばれるほど有名になりました。