■コート・ロティ キュヴェ・ラ・ベル・エレーヌ 2016
Cote-Rotie Cuvee La Belle-Helene 2016
【原産地】AOCコート・ロティ
(フランス/コート・デュ・ローヌ地方)
【品種】シラー
【生産者】ドメーヌ・ミッシェル&ステファン・オジェ
【生産年】2016
【タイプ】赤/フルボディ
【抜栓のタイミング】1時間くらい前
【サービス温度】17℃前後
【特徴】 コート・ブリュンの区画『コート・ロジエ』(ギガルのランドンヌに接する区画)。味わいもアタックは強く、香りで感じたボリューム感のある果実味が口内に広がる。タンニンは溶け込んでいて、生き生きとした酸がしっかりとあり全体をまとめている。余韻は非常に長くエレガント。果実味だけではなく、フィニッシュにはタバコや枯葉、モカのニュアンスが心地よく広がる。
【相性料理】鳩や鴨のロースト、シャンピニオンのソテー、プルーンなどの黒系果実のソースとも相性が良い。モダンなフレンチよりもクラシックな味わいの方が好相性。
【生産者情報】オジェ家は、コート・ロティの中心地アンピュイを拠点に、何世代にもわたりブドウ畑を営んできた。シャプティエやギガルにブドウを販売していたこともあるが、1987年にミッシェル・オジェ氏がドメーヌ元詰めを開始、1998年には、ボーヌや南アフリカで修業を積んだ息子のステファンがドメーヌに加わり、親子二人三脚でコート・ロティのトップ生産者に数えられる注目すべき存在となった。
ドメーヌのフラッグシップワイン、“ラ・ベル・エレーヌ”は、コート・ロティの単一畑コート・ロジェから造られる特別なキュヴェ。家族を支える母エレーヌへの想いが込められ、ワイン・アドヴォケイト誌では3度も100点を獲得している。
2007年以降はすべての栽培と醸造をステファンが引き継ぎ、華やかでセクシー、そしてしなやかな優美も併せ持つ、新しいコート・ロティのスタイルを確立した。ステファン曰く、コート・ロティはパワフルなイメージがあるけれど、畑はローヌ渓谷でも最北に位置する非常に傾斜のきつい丘陵地にあり、本来はフィネスがありエレガントなワインが造られる。その特徴をワインに表現しようと日々研鑽を積んでいる、とのこと。
父とワインに対する考え方の大きな違いはないが、ブルゴーニュで行われている細かな畑の作業や区画(リュー・ディ)ごとに収穫、醸造することを取り入れることでより洗練されたワインへとステップアップしていった。現在、コート・ロティには、20区画を所有、それらの区画をさらに樹齢や土壌キャラクターの違いで66タンクに分けて醸造を行っている。また区画ごとに全房発酵か除梗するかを判断している。