ドメーヌ・ピエール・ルノー・パパン
(Domaine Pierre Luneau-Papin)
ドメーヌ・ピエール・ルノー・パパンはナント市から20キロ離れたロワール川の南に位置し、17世紀まで歴史を遡る名門ドメーヌ。先代のピエール・ルノーは、古くからミュスカデの熟成の可能性を説いてきた。今日では、フレッシュで爽やかなミュスカデから、熟成を経てようやく飲み頃を迎える長期熟成可能なミュスカデまで、それぞれのテロワールや、そのポテンシャルを最大限に引き出すワイン造りを行っている。現在は、9代目ピエール・マリー・ルノー氏を中心に、テロワールの違いをより鮮明に表現することに力を注いでいる。
現在4つの村に畑を所有、2013年以降は積極的に有機栽培、ビオディナミを導入し順次有機認証を取得している。醸造では、この地方の伝統的な地下タンクを使用し、発酵が終わった後も、澱と一緒にワインを熟成させ、フレッシュさと豊かなボディを得られるシュールリー製法が用いられる。キュヴェによってその期間は異なるが、最上キュヴェ「エクセルシオール」は約3年間を経てようやく瓶詰めされる。
卓越したミネラルと豊かな酸をもつブドウだけが長期熟成を可能にする。パパンの「エクセルシオール」は、ロワール地方やパリの著名なレストランでもオンリストされている。