ドメーヌ・ヴィアル・マニェール
(Domaine Vial Magnères)
ドメーヌ・ヴィアル・マニェレスを経営するサペラ家は、現在4代目のオリヴィエ・サペラとウノログのローラン・ダル・ゾヴォが伝統を引き継ぐバニュルスの代表的な生産者。所有する畑は地中海沿岸に面した先カンブリア時代からのシースト土壌の段々畑で、平均40〜50年と樹齢も古く、全て手作業でブドウと向き合う。バニュルス並びに辛口ワインのコリウールを生産する。
(AOCバニュルスは、地中海側のスペインとの国境に面した地域で、フランスのワイン生産地としても非常に古い歴史を持つ、甘口ワインの銘醸地。年間300日以上も晴天に恵まれ、グルナッシュ主体の素晴らしい酒精強化の甘口ワイン(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)を生産することで知られる。(発酵途中のワインにアルコールを添加することで自然に発酵が止まり、甘口のワインに仕上がる。)特にチョコレートとの相性が抜群なワインとしても有名。
バニュルスは主に赤ワイン主体のヴァン・ドゥー・ナチュレルが造られるが、1986年に先代のベルナール・サペラがソレラシステムにより白ワインの「バニュルス ブラン リバージュ・アンブレ」を初めて造り有名になる。
また、ヴィアル・マニェレスではしっかりと熟したブドウを丁寧に選んで収穫して造るため、ブドウのもつ自然な甘みからくる凝縮感がありバランスの取れたバニュルスを造ることで知られている。バニュルスは日本ではお目にかかることの少ないワインだが、食後酒に是非楽しみたいワイン。)