■ドメーヌ アントワーヌ・アレナ
【生産者情報】
ドメーヌ・アントワーヌ・アレナは、コルシカで伝統的な自然農法を行う注目の生産者。アレナ家は代々、パトリモニオでワイン造りを行ってきたワイン農家で、現当主のアントワーヌ・アレナ氏は、23歳でワイン造りを継承した。受け継いだ3haの畑から始まり、荒地や石灰質の岩山を自ら削り、ブドウ畑の開墾を行った。畑は現在14haまで拡大し、二人の息子、アントワーヌ・マリーとジャン・バティストも父親の精神を受け継ぎ、共にワイン造りを行う。
AOCパトリモニオは島の北部に位置する。昼間は強い日差しと海からの乾燥した風、夜になると山からの湿った空気が流れ込むブドウ栽培に絶好の条件。アレナの畑では、一時ビオディナミを行っていたこともあったが、化学除草剤や化学肥料を使用しない伝統的な自然農法を実践する。昔から有機栽培を行うが、有機認証などは取得していない。醸造においても、より自然なアプローチを試みる。野生酵母による自然発酵で、SO2はブドウの収穫時に極少量使用。(赤ワインは瓶詰時にも極少量使用)
一度は消滅しかけたコルシカの土着品種ビアンコ・ジャンティーユの栽培を1996年から復活させるなど、島の自然と共存しながらワイン造りに情熱を傾けるコルシカワインのパイオニアといえる生産者。コルシカ島の生産者では、フランス本土で最も知られた存在で、そのワインはフランスの三ツ星レストランや限られたカーブでのみ扱われる。地元でもほとんど購入不可能な幻のワイン。アントワーヌは、(2015年時点)3年後の引退を宣言しており、今後は2人の息子達が家業を引き継いでいく。